ヒートシンクとプロセッサは現場交換可能ユニット (FRU) であり、Oracle サービス担当者が保守する必要があります。
この手順では CPU 障害検知テスト回路を使用します。この回路は、荷電された、時間が制限されている回路です。サーバーから電源を切断したあとで、その回路を使用できるのは 10 分間です。
始める前に
コンポーネントの保守性、位置、および名称については、Component Serviceability, Locations, and Designationsを参照してください。
プラスドライバと静電気防止用リストストラップを用意してください。
この手順では、CPU 交換工具 (部品番号: 7080240) を使用する必要があります。工具は交換用 CPU と一緒に出荷されます。
![]() | 注意 - コンポーネントが損傷します。CMOD コンポーネントは、静電気放電の影響を非常に受けやすくなっています。リストストラップを着用し、静電気防止用リストマットを使用してください。 |
緑色の充電ステータスインジケータ [2] は障害検知回路が動作可能なときに点灯します。
障害検知回路は、サーバーの電源を切断するか、シャーシから CMOD を取り外すことによって CMOD の電源を切断したあと約 10 分間は、電荷がある状態のままになっています。障害検知ボタンを押すと、障害検知回路を使用するための十分な電力がある場合に充電ステータスインジケータが点灯します。そうでない場合は消灯したままです。
プロセッサに障害がある場合、オレンジ色のプロセッサ障害インジケータ [3] が点灯します。
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熱をヒートシンクに伝えるため CPU 上面に熱伝導剤が塗布されていますが、これも粘着の原因になっています。
ひねることによって、熱伝導剤による接着シールが剥がれやすくなります。
ヒートシンクの下部や CPU の上部には熱伝導剤が残ったままになります。CPU 交換工具を使用する前に、この熱伝導剤を取り除く必要があります。交換用 CPU には、アルコール布巾が付属しています。
レバーには番号が付いています。レバー番号 1 を最初に開き、次にレバー番号 2 を開きます。
2 つめのレバーが完全に開いているとき、ロードプレートはロックが解除された状態になり、開くことができます。
![]() | 注意 - コンポーネントが損傷します。CPU ソケットのピンは容易に損傷します。指を使って CPU を取り外さないでください。CPU を取り外すには、CPU 交換工具を使用します。 |
工具はソケットからの CPU の取り外しと取り付けに使用します。交換工具の上部には中央にボタンが付いており、一方の側面に爪があります。ボタンを押すと工具が開きます。爪を押すと工具が閉じます (ボタンが解放されます)。
このアクションによって工具が開きます。
工具の一角に下向き三角形のラベルが付いています。これと同様、CPU にも三角形の印字がある一角があります。これは、工具と CPU を CPU ソケットに合わせる際の目印となるキーです。すべての三角形が一直線上に並んでいるとき、工具と CPU はソケットの位置と合っています。
このアクションを行うとカチッという音とともに、工具が閉じて CPU をつかみます。
このアクションを行うとカチッという音とともに、工具から CPU が外れます。
次のステップ