この章では、Oracle Traffic Directorに関連する一般的な構文、使用モード、CLI (コマンドライン・インタフェース)コマンド、共通オプション、変数、セキュリティおよびエラー・メッセージの概要について説明します。
一般的な構文では、コマンド名、共通オプションおよび必須オプションを指定し、次にオペランドを指定します。オプションは、すべて(--)表記で開始します。短縮オプション名は、(-)表記で接頭辞を付ける必要があります。必須ではないオプションは、[]で示されます。共通オプションの詳細は、「help」を参照してください。
オプションの例:
$tadm --user=admin --port=1895
短縮オプションの例:
$tadm -u admin -p 1895
一般的な構文の例を次に示します。
この項では、Oracle® Traffic Directorのコマンドライン・モード(スタンドアロン・モード、シェル・モード、ファイル・モード)について説明します。
スタンドアロン・モード・オプションでは、コマンド、オプションおよびオペランドを指定して、コマンド・シェルからCLI (tadm
)を起動します。コマンドの実行後、CLIは終了してシェルに戻ります。詳細は、「help」を参照してください。
例:
$tadm create-config --user=admin --password-file=./admin.pwd --listener-port=2222 --server-name=syrinx myconfig
CLI201 コマンド'create-config'正常に実行されました。
シェル・モード・オプションでは、コマンドを入力せずにコマンド・シェルからCLI (tadm
)を起動します。CLIによって、コマンドの入力を求められます。コマンドの実行後、制御はtadm
シェルに戻ります。シェルは、exit
またはquit
コマンドを入力することで終了できます。詳細は、「help」を参照してください。
例:
$tadm --user=admin --password-file=./admin.pwd --host=admin.example.com --port=8989 OTD 1.0 B06/07/2011 09:40 tadm> list-configs www.example.com soa.example.org tadm> exit $
注意: シェル・モードでは、ASCII以外の文字の入力をサポートしていません。ただし、スタンドアロン・モードではサポートされています。 |
CLIでタスクを実行する際にユーザー名とパスワードを入力するためのガイドラインを次に示します。ユーザー名とパスワードは、Oracle Traffic Directorアプリケーションで定義されているポリシーに従って使用する必要があります。CLIで複数のタスクを実行する場合、ユーザー名とパスワードは、次の組合せで使用する必要があります。
スタンドアロン・モードでは、実行するユーザー・コマンドごとにユーザー名とパスワードを入力する必要があります。
例:
$tadm list-configs --user=admin --password-file=./admin.pwd --host=admin.example.com --port=8888
シェル・モードでタスクを実行する場合、tadm
実行可能ファイルが起動されたときにユーザー名とパスワード・ファイルが受け入れられます。シェル・モードでユーザー・コマンドが起動される場合、ユーザー名とパスワード・ファイルのオプションは入力できません。
例:
$tadm --user=admin --host=admin.example.com --port=8888 Enter the password> tadm>
パスワード・ファイルは、読取り専用モードで管理者に提供するようにし、NFSまたは共有ディスクには格納しないことをお薦めします。パスワード・ファイルの内容は、次のように指定する必要があります。
tadm_password
=password
パスワード・ファイルには、複数のパスワードを格納できます。次に例を示します。
tadm_password=<password>
tadm_token-pin=<pin>
tadm
コマンドでパスワードが必要とされ、そのパスワードがパスワード・ファイルで指定されていない場合、パスワードの入力を求められます。
注意: ファイル・モードは、シェル・モードと同様です。 |
この項では、Oracle® Traffic Directorでサポートされるいくつかのコマンドライン・ユーティリティについて説明します。
エラーと警告の指定に使用される一般的な書式は、次のとおりです。
CLI<Error-code>: <Error Message>
例:
CLI004: 必須オプション--vs
がコマンドに見つかりません。--vs
オプション付きでコマンドを再実行してください。
エラー・コードとその説明は、「help」を参照してください。
この項には、Oracle® Traffic Directorで使用されるCLIコマンドの機能リストが含まれます。この項を使用して、Oracle® Traffic Directorの機能的な役割に基づいて特定のコマンドを検索できます。
インスタンス・ルート構成
構成管理
リスナー管理
サーバー・プール管理
ヘルス・チェック
オリジン・サーバー
構成プロパティ
ローカリゼーション・プロパティ
HTTPプロパティ
キープ・アライブ
スレッド・プール
サービス品質(QoS)
ドメイン名サービス
ドメイン名サービス・キャッシュ
SSLセッション・キャッシュ
アクセス・ログ・バッファ・プロパティ
変数
プロキシ・キャッシュ
仮想サーバー管理
(QoS)制限
エラー・ページ設定
ルール管理
プロキシ・キャッシュ・ルール
リクエスト制限ルール
圧縮ルール
SSL
暗号
PKCS11
証明書管理
証明書失効リスト
監視
エラー・ログ
アクセス・ログ
Stats XML構成
Perfdump構成
SNMP
統計
イベント
インスタンス管理
管理サーバーおよびノード管理
高可用性