cut - ファイルの各行から選択されたフィールドをカット
/usr/bin/cut -b list [–n] [file]...
/usr/bin/cut -c list [file]...
/usr/bin/cut -f list [–d delim] [–s] [file]...
cut は、1 つ以上のファイルからバイト、文字、または文字で区切られたフィールドをカットし、連結して標準出力に出力します。
option の引数リストには、コンマまたは空白文字で区切られた正数およびその範囲を指定します。範囲には、3 つの形式があります。最初の形式は、2 つの正の整数をハイフンで区切る (最小値-最大値) ものです。これは、小さい値から大きい値までのすべてのフィールドを表します。2 番目の形式は、正数の前にハイフンを付ける (-最大値) ものです。これは、1 から最大値までのすべてのフィールドを表します。最後の形式は、正数の後ろにハイフンを付ける (最小値-) ものです。これは、最小値から最後のフィールドまでのフィールドすべて (両端の数値を含む) を表します。リスト内の要素は、繰り返したり、重複させたり、任意の順序で指定したりできます。出力の順序は、入力の順序と同じです。
–b、–c、–f オプションのうち、1 つだけを指定する必要があります。
ファイルが指定されていないか - である場合、cut は標準入力からの入力をカットします。現在のオフセットがファイルの開始位置として定義されます。
サポートしているオプションは、次のとおりです。
–b の後に続く list はバイト位置を指定します (たとえば、–b1-72 は各行の最初の 72 バイトを渡します)。–b と –n を一緒に使用すると、複数バイト文字が分割されないように list が調整されます。
–c に続く list は文字位置を指定します (たとえば、–c1-72 は各行の最初の 72 文字を渡します)。
–d に続く –delim はフィールド区切り文字です (f オプションの場合のみ ) 。デフォルトは TAB です。シェルにとって意味のある空白や他の文字は引用符で囲まなければなりません。delim は複数バイト文字でもかまいません。
–f に続く list は区切り文字によってファイル内で区切られると見なされるフィールドのリストです (–d を参照)。たとえば、–f1,7 は最初と 7 番目のフィールドだけをコピーします。フィールド区切り文字のない行は、–s が指定されていないかぎりそのまま渡されます (テーブルのサブヘディングに有効)。
文字を分割しません。–b list と –n が一緒に使用されると、list は複数バイト文字が分割されないように調整されます。
-f オプションが指定されたとき、区切り文字のない行を抑止します。指定されない場合、区切り文字のない行はそのまま渡されます。
次のオペランドがサポートされています。
入力ファイルのパス名。file オペランドが指定されない場合、または file オペランドが - である場合には、標準入力が使用されます。
ユーザー ID とユーザー名を組み合わせて出力するには次のようにします。
example% cut -d: -f1,5 /etc/passwd使用例 2 現在のログイン名を設定する
name に現在のログイン名を設定するには次のようにします。
example$ name=$(who am i | cut -f1 -d' ')
cut の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(7) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。
次の終了ステータスが返されます。
入力ファイルはすべて正常に出力されました。
エラーが発生しました。
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。
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