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マニュアルページ セクション 1: ユーザーコマンド

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更新: 2022年7月27日
 
 

mkdir(1)

名前

mkdir - make directories

形式

/usr/bin/mkdir [-m mode | --mode=mode] [-p | --parents]
     [-v | --verbose] [--help] dir...

説明

mkdir コマンドは、777 モード (ファイル生成マスク umask(1) で変更可能) で、指定されたディレクトリを作成します。

ディレクトリ内の標準エントリ (たとえば、そのディレクトリ自身を表す "." ファイルや、その親を表す " .") は自動的に作成されます。mkdir は、これらのエントリに名前を指定することはできません。ディレクトリを作成するためには、 親ディレクトリの書き込み権が必要です。

新しいディレクトリのオーナ ID とグループ ID はそれぞれ、プロセスの実効ユーザー ID と実効グループ ID に設定されます。mkdirmkdir(2) システムコールを呼び出します。

setgid と mkdir

新たに作成されたディレクトリの setgid ビットを変更するには、mkdir を実行後に、chmod g+s または chmod g-s を使用する必要があります。

setgid ビットの値は、親ディレクトリのものが受け継がれます。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–-help

使用方法に関するメッセージを表示して終了します。

–m mode, –-mode=mode

新しいディレクトリにモードを指定します。モードの選択項目は chmod(1) で表示できます。

–p, –-parents

このオプションを指定すると、mkdir はまず、存在しない親ディレクトリをすべて作成することによって dir を作成します。中間ディレクトリに与えられるモードの値は、777 とファイル生成マスクに設定されたビットの値の差です。ただしこの差は、少なくとも 300 (ユーザーの書き込み権と実行権) でなければなりません。

–v, –-verbose

作成されたディレクトリのサマリーメッセージを表示します。

オペランド

次のオペランドを指定できます。

dir

生成されるディレクトリのパス名。

使用例 1 mkdir の使用

次の例を見てください。

example% mkdir -p ltr/jd/jan

この例では、ltr/jd/jan というサブディレクトリ構造を作成します。

環境変数

mkdir の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(7) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0

指定されたディレクトリはすべて正常に作成された、または (–p オプション指定時) 指定された各ディレクトリは存在していたかもしくは正常に作成されました。

>0

エラーが発生しました。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os
CSI
有効
インタフェースの安定性
確実
標準
standards(7) を参照してください。

関連項目

chmod(1), rm(1), sh(1), umask(1), Intro(2), mkdir(2), getopt_long(3C), mkdirp(3GEN), attributes(7), environ(7), standards(7)