マニュアルページ セクション 1: ユーザーコマンド

getconf(1)

名前

getconf - 構成値の取得

形式

/usr/bin/getconf [-v specification] system_var

/usr/bin/getconf [-v specification] path_var pathname

/usr/bin/getconf -a

/usr/xpg4/bin/getconf [-v specification] system_var

/usr/xpg4/bin/getconf [-v specification] path_var pathname

/usr/xpg4/bin/getconf -a

/usr/xpg6/bin/getconf [-v specification] system_var

/usr/xpg6/bin/getconf [-v specification] path_var pathname

/usr/xpg6/bin/getconf -a

/usr/xpg7/bin/getconf [-v specification] system_var

/usr/xpg7/bin/getconf [-v specification] path_var pathname

/usr/xpg7/bin/getconf -a

説明

第 1 形式では、getconf ユーティリティーは、–v オプションが使用されている場合は specification に従って、system_var によって指定された変数の値を標準出力に書き込みます。

第 2 形式では、getconf は、–v オプションが使用されている場合は specification に従って、pathname によって指定されたパスの path_var によって指定された変数の値を標準出力に書き込みます。

第 3 形式では、config は現在のシステム構成変数の名前を標準出力に書き込みます。

各構成変数の値は、取得可能と定義されている関数を呼び出して取得した場合のように判別されます。値には現在のオペレーティング環境の状態が反映されます。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–a

現在のシステム構成変数のすべての名前と値を標準出力に書き込みます。

–v specification

構成変数の値の選択を制御する内容を指定します。

オペランド

次のオペランドがサポートされています。

path_var

値を pathconf(2) 関数で取得できる構成変数の名前。

pathname

path_var によって指定された変数が判別されるパス名。

system_var

値をシステムインタフェース confstr(3C)、sysconf(3C) で取得できる、あるいはシステムヘッダーファイル limits.h(3HEAD) または unistd.h(3HEAD) に定義されている、構成変数の名前。

シンボル PATH も認識され、confstr() の名前値 CS_PATH と同じ値が得られます。

例

使用例 1 変数の値の書き込み

この例では、{NGROUPS_MAX}: の値を表示しています。

example% getconf NGROUPS_MAX

使用例 2 特定のディレクトリの変数の値の書き込み

この例では、特定のディレクトリの NAME_MAX の値を表示しています。

example% getconf NAME_MAX /usr

使用例 3 不確定な結果への対応

この例は、不確定である可能性のある結果を慎重に処理する方法を示しています。

if value=$(getconf PATH_MAX /usr); then
if [ "$value" = "undefined" ]; then
echo PATH_MAX in /usr is infinite.
else
echo PATH_MAX in /usr is $value.
fi
else
echo Error in getconf.
fi

例:

sysconf(_SC_POSIX_C_BIND);

および

system("getconf POSIX2_C_BIND");

は、C プログラムでは異なる結果となる可能性があります。sysconf の呼び出しでは、実装によっては、プログラムがコンパイルまたは実行されたときの状態に対応する値が返されます。getconf への system の呼び出しでは、プログラムが実行されたときの状態に対応する値が常に返されます。

環境変数

getconf の実行に影響する環境変数 (LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH) については、environ(7) を参照してください。

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0

指定された変数は有効であり、現在の状態に関する情報が正常に書き込まれました。

>0

エラーが発生しました。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。

属性タイプ 属性値 使用条件 system/core-os インタフェースの安定性 確実 標準 standards(7) を参照してください。

関連項目

sh(1), pathconf(2), sysinfo(2), confstr(3C), sysconf(3C), attributes(7), environ(7), standards(7)