uname - 現在のシステム名の表示
uname [-a | --all] [-i | --hardware-platform] [-m | --machine] [-n | --nodename] [-o | --operating-system] [-p | --processor] [-r | --kernel-release] [-s | --kernel-name] [-v | --kernel-version] [-V | --virtual-environment] [-X]
uname --help
uname [-S system_name]
uname ユーティリティーは、現在のシステムに関する情報を標準出力に出力します。オプションを指定した場合、1 つ以上のシステム特性を表すシンボルが 標準出力に書き込まれます。オプションを指定しない場合、uname は、現在のオペレーティングシステムのシステム名を出力します。オプションを指定すると、uname(2) と sysinfo(2) (またはいずれか一方) が返した選択情報を出力します。
独立ソフトウェアベンダー (ISV) やその他のベンダーは、それぞれの提供するソフトウェアをインストールまたは実行するプラットフォームの詳しい特性を確認するために uname コマンドを使用しないようにしてください。代わりに、できれば実行時、ビルド時のいずれかのタイミングで、特定の機能のテストを実行するようにしてください。
オペレーティングシステムのバージョンやリリースは、Oracle Solaris インストールに関する非常に高レベルのヒントとしてのみ提供されています。Oracle Solaris ソフトウェアバージョンの詳細は、pkg(1) のマニュアルページを参照してください。
サポートしているオプションは、次のとおりです。
システムから現在、入手できる基本情報を出力します。
使用方法に関するメッセージを表示して終了します。
プラットフォーム名を出力します。sun4v アーキテクチャーのマシンの場合、–i オプションで sun4v が返されます。sun4v マシンのプラットフォーム名を取得するには、prtconf(8) を –b オプションとともに使用します。
コンピュータのハードウェア名 (クラス) を出力します。このオプションを使用するのは望ましくありません。代わりに uname –p を指定してください。(「ノート」のセクションを参照)
ノード名を出力します (ノード名とは、システムが通信ネットワークに認識されている名前です)。
オペレーティングシステムのシステム名を出力します。
現在のホストの ISA またはプロセッサ型を出力します。
オペレーティングシステムのリリースレベルを出力します。
オペレーティングシステムのシステム名を出力します。これはデフォルトです。
システム名の引数を指定することによって、ノード名を変更できます。システム名の引数は、SYS_NMLN の文字数に限られています。SYS_NMLN is an implementation specific value defined in <sys/utsname.h>.The {PRIV_SYS_ADMIN} privilege is required.
このオプションを使用して変更した内容は、システムのリブート後には無効になります。Use hostname(1) to make persistent changes to the system name.
オペレーティングシステムのバージョンを出力します。
Prints the current virtual environment.See virtinfo(8) for more information.
システムの拡張情報を出力します。SCO UNIX による情報と同じように、1 行に 1 つの情報が出力されます。表示される情報には次のものが含まれます。
システム名、ノード、リリース、バージョン、マシン、CPU 番号
BusType, Serial, and Users (set to <unknown> in Solaris)
OEM 番号 (0 に設定) とオリジナルの番号 (1 に設定)
次のコマンドを実行すると、オペレーティングシステム名とリリースレベルが 1 文字のスペース文字で区切られて出力されます。
example% uname −sr SunOS 5.11
uname の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(7) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。
次の終了ステータスが返されます。
正常終了。
エラーが発生しました。
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(7) を参照してください。
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arch(1), hostname(1), isainfo(1), isalist(1), sysinfo(2), uname(2), getopt_long(3C), nodename(5), attributes(7), environ(7), privileges(7), standards(7), prtconf(8), virtinfo(8)
オペレーティングシステム名とオペレーティングシステムのリリースレベルを表示するには、uname –sr を使用してください。オペレーティングシステムのリリースレベルだけを表示するには、uname –r を使用してください。オペレーティングシステムのリリースレベルは x.y 形式 (たとえば 5.3、5.4、5.5 など) に限らず、x.y.z 形式 (たとえば 5.3.1、5.3.2、5.4.1 など) でも表示される場合があります。
To determine supported instruction set architectures, including 32-bit or 64-bit variants, use isainfo(1) instead of the uname command.
SunOS 4.x リリースにおいて、uname コマンドと同様の情報を得るために arch(1) コマンドがよく使用されていました。この arch(1) コマンドの sun4 という出力が SunOS SPARC システムを示すものとして誤って解釈されることがありました。ハードウェアプラットフォームの情報を得るには、uname –sp を使用してください。
arch –k コマンドと uname –m コマンドは 同じ値を返します。ただし、一般的に arch コマンドの使用が望ましくないのと同様に、この 2 つのコマンドをサードパーティのプログラム上で使用することは望ましくありません。マシンの Instruction Set Architecture (ISA またはプロセッサ型) を確認するには、uname –p を使用してください。
Support for the -V and --virtual-environment options was added in the Oracle Solaris 11.4.36 release.
Support for the -o option, and the long options --all, --hardware-platform, --kernel-name, --kernel-release, --kernel-version, --machine, --nodename, --processor, and --help was added to Oracle Solaris in the Solaris 11.4.0 release.
Support for providing output in the historical formats used by System V Release 3 systems by setting the SYSV3 environment variable was removed in the Solaris 11.0.0 release.
Support for the -X option and the SYSV3 environment variable was added in the Solaris 2.6 release.
Support for the -i option was added in the Solaris 2.5 release.
Support for the -p option was added in the Solaris 2.0 release.
The uname command, including support for the -a, -m, -n, -r, -s, and -v options, has been included in all Sun and Oracle releases of Solaris.