このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
cgroupは、cgroup
によるシステム・リソースへのアクセスを制御する基準のセットを適用することで1つにまとめたプロセス(タスク)のコレクションです。 子のcgroup
が親のcgroup
からその特性を継承するcgroup
の階層を作成できます。 cgroup
を使用して次の方法でプロセスを管理できます。
グループで使用可能なCPU、I/Oおよびメモリー・リソースを制限します。
あるグループの他のグループに対する優先順位を変更します。
会計および請求目的でグループのリソース使用率を測定します。
グループのファイル、プロセスおよびネットワーク接続を他のグループから分離します。
チェックポイントを作成できるようにグループを固定化します。
cgroup
は次の方法で作成および管理できます。
cgroup
の構成ファイル/etc/cgconfig.conf
を編集する方法。cgcreate、cgclassify、cgexecなどの
cgroup
コマンドを使用する方法。/sys/fs/cgroup
以下のtasks
ディレクトリにプロセスIDを追加するなどして、cgroupの仮想ファイル・システムを操作する方法。ルール・エンジンやPAMがcgroupに自動的にプロセスを移動できるように
cgroup
ルール・ファイルの/etc/cgrules.conf
を編集する方法。Linuxコンテナなどの追加アプリケーション・ソフトウェアを使用する方法。
libvirt
で提供されているAPIを使用する方法。
最終的には本番環境にcgroup
をデプロイするため、この章では、/etc/cgconfig.conf
および/etc/cgrules.conf
ファイルを編集してcgroup
を構成する方法と、cgroup
にプロセスを関連付けるようにPAMを構成する方法について説明します。
cgroup
を使用するには、システムにlibcgroup
パッケージをインストールする必要があります。