このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
次のmemory
のパラメータが定義されています。
memory.failcnt
cgroupが使用するメモリーの量がmemory.limit_in_bytes
に到達した回数を指定します。
memory.force_empty
cgroupにタスクが存在しない場合、値を0に設定すると、cgroupのタスクによって使用されていたメモリーからすべてのページが削除されます。 この方法でパラメータを設定すると、子のcgroupを削除したときに親のcgroupに無効なページ・キャッシュが割り当てられるのを避けることができます。
memory.limit_in_bytes
ファイル・キャッシュを含むユーザー・メモリーに許容する最大使用量を指定します。 デフォルトの単位はバイトですが、k
またはK
(KB)、m
またはM
(MB)、g
またはG
(GB)という接尾辞を指定することもできます。 値-1では、制限が解除されます。
メモリー不足エラーを回避するには、memory.limit_in_bytes
の値をmemory.memsw.limit_in_bytes
より小さく設定し、memory.memsw.limit_in_bytes
を使用可能なスワップ領域の量より小さく設定します。
memory.max_usage_in_bytes
cgroupのタスクによって使用されるユーザー・メモリーの最大量をバイト単位でレポートします。
memory.memsw.failcnt
cgroupが使用するメモリーおよびスワップ領域の量がmemory.memsw.limit_in_bytes
に到達した回数を指定します。
memory.memsw.limit_in_bytes
ユーザー・メモリーとスワップ領域に許容する最大使用量を指定します。 デフォルトの単位はバイトですが、k
またはK
(KB)、m
またはM
(MB)、g
またはG
(GB)という接尾辞を指定することもできます。 値-1では、制限が解除されます。
memory.memsw.max_usage_in_bytes
cgroupのタスクによって使用されるユーザー・メモリーおよびスワップ領域の最大量をバイト単位でレポートします。
memory.memsw.usage_in_bytes
cgroupのタスクによって使用されるメモリーおよびスワップ領域の合計サイズをバイト単位でレポートします。
memory.move_charge_at_immigrate
cgroup
間でタスクを移行する場合にタスクのチャージを移動するかどうかを指定します。 次の値を指定できます。
設定 | 説明 |
---|---|
| タスク・チャージの移動を無効にします。 |
| タスクによって排他的に所有される使用中またはスワップ・アウトされた匿名ページのチャージを移動します。 |
| タスクによってマップされたメモリーであるファイル・ページのチャージを移動します。 |
| 1と2を両方指定することと同じです。 |
memory.numa_stat
メモリー・ノード(N0、N1、...)ごとのNUMAメモリーの使用量を次の統計とともにバイト単位でレポートします。
統計 | 説明 |
---|---|
| 匿名およびスワップ・キャッシュのバイト単位のサイズ。 |
| ファイル支援型メモリーのバイト単位のサイズ。 |
|
|
| 再利用不可能なメモリーのバイト単位のサイズ。 |
memory.oom_control
メモリー不足(OOM)通知制御機能の値を表示します。
設定 | 説明 |
---|---|
| OOMキラーを有効(0)にするか無効(1)にするか。 |
| タスクを停止できるようにcgroupをOOMで制御するか(1)、OOMで制御しないか(0)。 |
memory.soft_limit_in_bytes
ファイル・キャッシュを含むユーザー・メモリーのソフトな上限を指定します。 デフォルトの単位はバイトですが、k
またはK
(KB)、m
またはM
(MB)、g
またはG
(GB)という接尾辞を指定することもできます。 値-1では、制限が解除されます。
ソフト制限は、常にハード制限によって優先されるため、memory.limit_in_bytes
のハード制限値より小さくする必要があります。
memory.stat
次のメモリー統計をレポートします。
統計 | 説明 |
---|---|
| アクティブな最低使用頻度(LRU)リストにある匿名およびスワップ・キャッシュのバイト単位のサイズ(tmpfsを含む)。 |
| アクティブなLRUリストにあるファイル支援型メモリーのバイト単位のサイズ。 |
|
ページ・キャッシュのバイト単位のサイズ( |
| cgroup階層のメモリー制限のバイト単位のサイズ。 |
| cgroup階層のメモリーおよびスワップ制限のバイト単位のサイズ。 |
|
アクティブではないLRUリストにある匿名およびスワップ・キャッシュのバイト単位のサイズ( |
| アクティブではないLRUリストにあるファイル支援型メモリーのバイト単位のサイズ。 |
|
メモリーにマップされたファイルのバイト単位のサイズ( |
| カーネルがプロセスの仮想アドレス空間で使用するために物理メモリーを割り当てて初期化する必要のあるページ・フォルトの数。 |
| カーネルが割当てと初期化の前に物理メモリーをアクティブに解放する必要のあるメジャー・ページ・フォルトの数。 |
| ページインされたメモリー・ページの数。 |
| ページアウトされたメモリー・ページの数。 |
|
匿名およびスワップ・キャッシュのバイト単位のサイズ( |
| 使用されているスワップ領域のバイト単位のサイズ。 |
| cgroupとそのすべての子の追加統計の値。 |
| 再利用不可能なメモリーのバイト単位のサイズ。 |
memory.swappiness
カーネルがページ・キャッシュからページを再利用せずにcgroupのプロセスによって使用されるメモリー・ページをスワップ・アウトするためのバイアス値を指定します。 デフォルト値の60より小さい値では、スワップ・アウト用のカーネルのプリファレンスが減少します。 60より大きい値では、スワップ・アウト用のプリファレンスが増加します。 100より大きい値では、cgroupのタスクのアドレス空間内に含まれるページをシステムでスワップ・アウトできます。
memory.usage_in_bytes
cgroupのすべてのタスクによって使用されるメモリーの合計サイズをバイト単位でレポートします。
memory.use_hierarchy
カーネルでcgroupの階層からメモリーを再利用するかどうかを指定します。 デフォルト値の0では、メモリーは階層内の他のタスクから再利用されません。 値1では、メモリーは階層内の他のタスクから再利用されます。