このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
クラスタ・スタックを構成するには:
クラスタの各ノードで次のコマンドを実行します。
#
service o2cb configure
次の表に、入力を要求される値を示します。
プロンプト
説明
Load O2CB driver on boot (y/n)
ブート時にクラスタ・スタック・ドライバをロードするかどうか。 デフォルトの応答は
n
です。Cluster stack backing O2CB
クラスタ・スタック・サービスの名前。 デフォルトおよび通常の応答は
o2cb
です。Cluster to start at boot (Enter "none" to clear)
クラスタ構成ファイル
/etc/ocfs2/cluster.conf
で定義したクラスタの名前を入力します。Specify heartbeat dead threshold (>=7)
ノードが無反応であるとみなされる前に、応答なしで経過させる2秒単位のハートビートの数。 入力する値を計算するには、必要なしきい値時間を2で割って1を加えます。 たとえば、しきい値時間を120秒に設定するには、値61を入力します。 デフォルト値は、60秒のしきい値時間に対応する31です。
ノートシステムでマルチパス・ストレージを使用する場合、推奨値は61以上です。
Specify network idle timeout in ms (>=5000)
ネットワーク接続が無反応であるとみなされる前に、経過させるミリ秒数。 デフォルト値は、30,000ミリ秒です。
ノート結合したネットワーク・インタフェースの場合、推奨値は30,000ミリ秒以上です。
Specify network keepalive delay in ms (>=1000)
別のノードにキープアライブ・パケットを送信する間隔のミリ秒単位の最大遅延。 デフォルトおよび推奨値は2,000ミリ秒です。
Specify network reconnect delay in ms (>=2000)
ネットワーク接続が切断された場合に再接続を試行する間隔のミリ秒単位の最小遅延。 デフォルトおよび推奨値は2,000ミリ秒です。
クラスタ・スタックの設定を確認するには、service o2cb statusコマンドを入力します。
#
service o2cb status
Driver for "configfs": Loaded Filesystem "configfs": Mounted Stack glue driver: Loaded Stack plugin "o2cb": Loaded Driver for "ocfs2_dlmfs": Loaded Filesystem "ocfs2_dlmfs": Mounted Checking O2CB cluster "mycluster": Online Heartbeat dead threshold: 61 Network idle timeout: 30000 Network keepalive delay: 2000 Network reconnect delay: 2000 Heartbeat mode: Local Checking O2CB heartbeat: Activeこの例では、クラスタはオンラインであり、ローカル・ハートビート・モードを使用しています。 ボリュームが構成されていない場合、O2CBハートビートは、
Active
ではなくNot active
として示されます。次の例は、3つのグローバル・ハートビート・デバイスを使用するオンライン・クラスタのコマンド出力を示しています。
#
service o2cb status
Driver for "configfs": Loaded Filesystem "configfs": Mounted Stack glue driver: Loaded Stack plugin "o2cb": Loaded Driver for "ocfs2_dlmfs": Loaded Filesystem "ocfs2_dlmfs": Mounted Checking O2CB cluster "mycluster": Online Heartbeat dead threshold: 61 Network idle timeout: 30000 Network keepalive delay: 2000 Network reconnect delay: 2000 Heartbeat mode: Global Checking O2CB heartbeat: Active 7DA5015346C245E6A41AA85E2E7EA3CF /dev/sdd 4F9FBB0D9B6341729F21A8891B9A05BD /dev/sdg B423C7EEE9FC426790FC411972C91CC3 /dev/sdjネットワーキングが有効になった後、ブート時に開始するように
o2cb
およびocfs2
サービスを構成します。#
chkconfig o2cb on
#chkconfig ocfs2 on
これらの設定によって、システムの起動時にノードでOCFS2ボリュームを自動的にマウントできます。