このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
インストール中に、Kdumpを有効にするオプションを選択して、そのために予約するメモリー容量を指定できます。 必要に応じて、この項で説明するとおり、後からkdumpを有効にできます。
使用中のシステムにkexec-tools
およびsystem-config-kdump
パッケージがまだインストールされていない場合は、yumを使用してインストールします。
カーネル・ダンプ構成GUIを使用してKdumpを有効にするには、次の手順を実行します。
次のコマンドを入力します。
#
system-config-kdump
カーネル・ダンプ構成GUIが起動します。 Kdumpが現在無効の場合、緑色の有効化ボタンが選択可能となり、無効化ボタンはグレー表示されます。
有効化をクリックしてKdumpを有効にします。
次の設定タグを選択してKdumpの構成を調整できます。
- 基本設定
Kdumpのために予約するメモリーの容量を指定できます。 デフォルト設定は128MBです。
- ターゲット設定
vmcore
ダンプ・ファイルのターゲットの場所として、ローカルにアクセスできるファイル・システム、RAWディスク・デバイス、またはNFSやSSH over IPv4を使用したリモート・ディレクトリを指定できます。 デフォルトの場所は、/var/crash
です。ダンプ・ファイルは、eCryptfsファイル・システム、
rootfs
ファイル・システムにマウントされたNFSであるリモート・ディレクトリ、またはIPv6、SMB、CIFS、FCoE、ワイヤレスNIC、マルチパス・ストレージ、ソフトウェア・イニシエータを介したiSCSIを使用してアクセスする必要のあるリモート・ディレクトリには保存できません。- フィルタ設定
ダンプ・ファイルに含めるか、ダンプ・ファイルから除外するデータのタイプを選択できます。 オプションを選択するか選択解除すると、Kdumpによってコア・コレクタ・プログラムmakedumpfileの-dオプションに指定される引数の値が変更されます。
- エキスパート設定
使用するカーネルの選択、カーネルおよびコア・コレクタ・プログラムに渡されるコマンドライン・オプションの編集、ダンプに失敗した場合のデフォルト・アクションの選択、およびコア・コレクタ・プログラムmakedumpfileのオプションの変更を行うことができます。
たとえば、Kdumpの起動に失敗して次のエラーが
/var/log/messages
に表示された場合、コマンドライン・オプションで予約済メモリーのオフセットを48MB以上に設定します(例:crashkernel=128M@48M
)。kdump: No crashkernel parameter specified for running kernel
Unbreakable Enterprise Kernelでは、UEKリリース3 四半期更新1以降の
crashkernel=auto
設定の使用をサポートします。crashkernel=auto
設定を使用すると、dmesgコマンドの出力にcrashkernel=XM@0M
と表示されます(これは正常な状態です)。 この設定では、物理メモリーのTBごとに128MBプラス64MBが実際に予約されます。ノートXenまたはUEKリリース3 四半期更新1より前のUEKでは、
crashkernel=auto
を構成できません。crashkernel=128M@48M
などの標準設定のみがサポートされています。 128GBを超えるメモリーを搭載したシステムの場合、推奨設定はcrashkernel=512M@64M
です。
これらの設定の詳細は、ヘルプをクリックしてください。
適用をクリックして変更を保存します。 GUIに、変更を有効にするにはシステムを再起動する必要があるというポップアップ・メッセージが表示されます。
OKをクリックしてポップアップ・メッセージを閉じます。
ファイル→終了を選択します。
適切な時点でシステムを再起動します。