このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
次のcpuset
のパラメータが定義されています。
cpuset.cpu_exclusive
cpuset.cpus
によって指定されたCPUをこのCPUセットに排他的に割り当て、他のCPUセットと共有できないようにするかどうかを指定します。 デフォルト値の0では、CPUは排他的に割り当てられません。 値1では、CPUセットによるCPUの排他的な使用が有効になります。
cpuset.cpus
cgroupがアクセスできるCPUコアのリストを指定します。 たとえば、0,1,5-8
という設定では、コア0、1、5、6、7および8にアクセスできます。 デフォルト設定には、使用可能なすべてのCPUコアが含まれます。
cpuset
サブシステムをcgroupに関連付ける場合、cpuset.cpus
パラメータの値を指定する必要があります。
cpuset.mem_exclusive
cpuset.mems
によって指定されたメモリー・ノードをこのCPUセットに排他的に割り当て、他のCPUセットと共有できないようにするかどうかを指定します。 デフォルト値の0では、メモリー・ノードは排他的に割り当てられません。 値1では、CPUセットによるメモリー・ノードの排他的な使用が有効になります。
cpuset.mem_hardwall
cpuset.mems
によって指定されたメモリー・ノードに対するページおよびバッファをカーネルでこのCPUセットに排他的に割り当て、他のCPUセットと共有できないようにするかどうかを指定します。 デフォルト値の0では、メモリー・ノードは排他的に割り当てられません。 値1では、異なるcgroup
に割り当てられたメモリー・ノードを分離できます。
cpuset.memory_migrate
cpuset.mems
の値が変更された場合に、メモリー・ノード間でメモリー・ページを移行できるようにするかどうかを指定します。 デフォルト値の0では、メモリー・ノードの移行は許可されません。 値1では、メモリー・ノード間でページを移行でき、可能であればノード・リストの相対位置を維持します。
cpuset.memory_pressure
cpuset.memory_pressure_enabled
が1に設定されている場合、プロセスが使用中のメモリーを再利用しようとする1秒当たりの試行数を表すメモリー・プレッシャをレポートします。 レポートされる値は、実際の試行数を1000倍に増加したものです。
cpuset.memory_pressure_enabled
メモリー・プレッシャ統計を収集するかどうかを指定します。 デフォルト値の0では、カウンタが無効になります。 値1では、カウンタが有効になります。
cpuset.memory_spread_page
割り当てられたメモリー・ノード間にファイル・システム・バッファを分散するかどうかを指定します。 デフォルト値の0では、バッファがそれらを所有するプロセスと同じメモリー・ノード上に配置されます。 値1では、CPUセットのメモリー・ノード全体にバッファが分散されます。
cpuset.memory_spread_slab
割り当てられたメモリー・ノード間にI/Oスラブ・キャッシュを分散するかどうかを指定します。 デフォルト値の0では、キャッシュがそれらを所有するプロセスと同じメモリー・ノード上に配置されます。 値1では、CPUセットのメモリー・ノード全体にキャッシュが分散されます。
cpuset.mems
cgroupがアクセスできるメモリー・ノードを指定します。 たとえば、0-2,4
という設定では、メモリー・ノード0、1、2および4にアクセスできます。 デフォルト設定には、使用可能なすべてのメモリー・ノードが含まれます。 NUMAアーキテクチャが存在しないシステムでは、パラメータの値は0です。
cpuset
サブシステムをcgroupに関連付ける場合、cpuset.mems
パラメータの値を指定する必要があります。
cpuset.sched_load_balance
CPUセットに割り当てられたCPUコア間でプロセスを移動することで、カーネルによってCPU負荷を分散するかどうかを指定します。 デフォルト値の1では、ロード・バランシングが有効になります。 値0では、ロード・バランシングが無効になります。 cgroupのロード・バランシングを無効にしても、その親のcgroupでロード・バランシングが有効な場合は効果がありません。
cpuset.sched_relax_domain_level
cpuset.sched_load_balance
を1に設定する場合、次のいずれかのロード・バランシング・スキームを指定します。
設定 | 説明 |
---|---|
| システムのデフォルトのロード・バランシング・スキームを使用します。 これはデフォルトの動作です。 |
| 定期的なロード・バランシングを実行します。 より大きい数値を指定すると、即時ロード・バランシングが有効になります。 |
| 同じコアで実行中のスレッドに対してロード・バランシングを実行します。 |
| 同じCPUのコアに対してロード・バランシングを実行します。 |
| 同じシステムのすべてのCPUのコアに対してロード・バランシングを実行します。 |
| NUMAアーキテクチャを搭載したシステム上のCPUコアのサブセットに対してロード・バランシングを実行します。 |
| NUMAアーキテクチャを搭載したシステム上のすべてのCPUコアに対してロード・バランシングを実行します。 |