このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
ユーザーおよびグループの割当ては、ext4
など、他のファイル・システムでサポートされます。 XFSファイル・システムを使用すると、さらに、管理対象ツリーと呼ばれる、ファイル・システムの個別ディレクトリ階層に割当てを設定できます。 各々の管理対象ツリーは、プロジェクトID と、オプションのプロジェクト名によって一意に識別されます。 あるディレクトリ階層のディスク使用量を制御できると、特権ユーザーの割当て制限を他の方法で設定したくない場合(たとえば、/var/log
)や、多くのユーザーまたはグループが1つのディレクトリ(たとえば、/var/tmp
)への書込みアクセス権を持っている場合に有効です。
プロジェクトを定義し、それに割当て制限を設定するには:
プロジェクト割当てを有効にして、XFSファイル・システムをマウントします。
#
mount -o pquota
device
mountpoint
たとえば、
/myxfs
ファイル・システムのプロジェクト割当てを有効化するには、次の操作を行います。#
mount -o pquota /dev/vg0/lv0 /myxfs
/etc/projects
ファイルに、ディレクトリ階層に対して一意のプロジェクトIDを定義します。#
echo
project_ID
:mountpoint
/directory
>> /etc/projectsたとえば、ディレクトリ階層
/myxfs/testdir
にプロジェクトID 51を設定するには、次の操作を行います。#
echo 51:/myxfs/testdir >> /etc/projects
プロジェクト名をプロジェクトIDにマップする
/etc/projid
ファイル内にエントリを作成します。#
echo
project_name
:project_ID
>> /etc/projidたとえば、プロジェクト名
testproj
をID 51のプロジェクトにマップするには、次の操作を行います。#
echo testproj:51 >> /etc/projid
xfs_quotaのprojectサブコマンドを使用して、プロジェクトのXFSファイル・システムで管理対象ツリーを定義します。
#
xfs_quota -x -c ’project -s
project_name
’mountpoint
たとえば、プロジェクト
testproj
の/myxfs
ファイル・システムでディレクトリ階層/myxfs/testdir
に対応する管理対象ツリーを定義するには、次の操作を行います。#
xfs_quota -x -c ’project -s testproj’ /myxfs
limitサブコマンドを使用して、プロジェクトのディスク使用量に制限を設定します。
#
xfs_quota -x -c ’limit -p
arguments
project_name
’mountpoint
たとえば、プロジェクト
testproj
に対してディスク容量の強い制限を10GBに設定するには、次の操作を行います。#
xfs_quota -x -c ’limit -p bhard=10g testproj’ /myxfs
詳細は、projects(5)
、projid(5)
およびxfs_quota(8)
のマニュアル・ページを参照してください。