このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。
ローカルyumサーバーを設定するには、次の手順を実行します(たとえば、インターネットにアクセスできないシステムのネットワークが存在する場合)。
yumサーバーにするシステムを1つ選択し、2.9項「ISOイメージを使用したローカルYumリポジトリの作成」の手順に従ってそれにローカルyumリポジトリを作成します。
ローカルyumリポジトリからApache HTTPサーバーをインストールします。
#
yum install httpd
システムでSELinuxが強制モードで有効になっている場合:
semanageコマンドを使用して、リポジトリのルート・ディレクトリ階層のデフォルト・ファイル・タイプを
httpd_sys_content_t
として定義します。#
/usr/sbin/semanage fcontext -a -t httpd_sys_content_t "/var/OSimage(/.*)?"
restoreconコマンドを使用して、リポジトリ全体にファイル・タイプを適用します。
#
/sbin/restorecon -R -v /var/OSimage
ノートsemanageおよびrestoreconコマンドは、
policycoreutils-python
およびpolicycoreutils
パッケージで提供されます。/var/www/html
にリポジトリを指し示すシンボリック・リンクを作成します。#
ln -s /var/OSimage /var/www/html/OSimage
HTTPサーバーの構成ファイル
/etc/httpd/conf/httpd.conf
を次のように編集します。サーバーの解決可能なドメイン名を
ServerName
の引数に指定します。ServerName
server_addr
:80サーバーが解決可能なドメイン名を持たない場合、かわりにそのIPアドレスを入力します。
<Directory "/var/www/html">
セクションのOptions
ディレクティブの設定で、次のようにIndexes
およびFollowSymLinks
を指定し、ディレクトリ階層が参照可能になっていることを確認します。Options Indexes FollowSymLinks
変更内容をファイルに保存します。
Apache HTTPサーバーを起動して、再起動後に開始するようにそれを構成します。
#
service httpd start
#chkconfig httpd on
システムでファイアウォールを有効にしている場合、TCPポート80でHTTP接続リクエストを受信できるようにそれを構成します。
たとえば、次のコマンドでは、HTTP接続リクエストを受信できるように
iptables
を構成し、その変更をファイアウォール構成に保存します。#
iptables -I INPUT -p tcp -m state --state NEW -m tcp --dport 80 -j ACCEPT
#service iptables save
サーバーおよび各クライアント・システムの既存のすべてのyumリポジトリを無効化します。
/etc/yum.repos.d
ディレクトリで、既存のリポジトリ・ファイルを編集し、enabled=0
を設定してすべてのエントリを無効にします。 第2.3.4項、「Yumユーティリティを使用した構成の管理」の説明に従ってyum-utils
パッケージがインストールされている場合は、次のように実行してすべてのリポジトリを無効にできます:#
yum-config-manager --disable \*
サーバーのリポジトリ・ファイル(
/etc/yum.repos.d/OL63.repo
など)を編集します。[OL63] name=Oracle Linux 6.3 x86_64 baseurl=http://
server_addr
/OSimage/OL6.3_x86_64 gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY gpgcheck=1 enabled=1server_addr
には、ローカルYumサーバーのIPアドレスまたは解決可能なホスト名を代入します。各クライアント上で、リポジトリ・ファイルをサーバーから
/etc/yum.repos.d
ディレクトリにコピーします。サーバーと各クライアントで、yumを使用してリポジトリにアクセスできるかどうかをテストします。
#
yum repolist
Loaded plugins: refresh-packagekit, security ... repo id repo name status OL63 Oracle Linux 6.3 x86_64 25,459 repolist: 25,459