このドキュメントで説明するソフトウェアは、Extended SupportまたはSustaining Supportのいずれかにあります。 詳細は、https://www.oracle.com/us/support/library/enterprise-linux-support-policies-069172.pdfを参照してください。
Oracleでは、このドキュメントに記載されているソフトウェアをできるだけ早くアップグレードすることをお薦めします。

機械翻訳について

2.10 ISOイメージを使用したローカルYumサーバーの設定

ローカルyumサーバーを設定するには、次の手順を実行します(たとえば、インターネットにアクセスできないシステムのネットワークが存在する場合)。

  1. yumサーバーにするシステムを1つ選択し、2.9項「ISOイメージを使用したローカルYumリポジトリの作成」の手順に従ってそれにローカルyumリポジトリを作成します。

  2. ローカルyumリポジトリからApache HTTPサーバーをインストールします。

    # yum install httpd
  3. システムでSELinuxが強制モードで有効になっている場合:

    1. semanageコマンドを使用して、リポジトリのルート・ディレクトリ階層のデフォルト・ファイル・タイプをhttpd_sys_content_tとして定義します。

      # /usr/sbin/semanage fcontext -a -t httpd_sys_content_t "/var/OSimage(/.*)?"
    2. restoreconコマンドを使用して、リポジトリ全体にファイル・タイプを適用します。

      # /sbin/restorecon -R -v /var/OSimage
    ノート

    semanageおよびrestoreconコマンドは、policycoreutils-pythonおよびpolicycoreutilsパッケージで提供されます。

  4. /var/www/htmlにリポジトリを指し示すシンボリック・リンクを作成します。

    # ln -s /var/OSimage /var/www/html/OSimage
  5. HTTPサーバーの構成ファイル/etc/httpd/conf/httpd.confを次のように編集します。

    1. サーバーの解決可能なドメイン名をServerNameの引数に指定します。

      ServerName server_addr:80

      サーバーが解決可能なドメイン名を持たない場合、かわりにそのIPアドレスを入力します。

    2. <Directory "/var/www/html">セクションのOptionsディレクティブの設定で、次のようにIndexesおよびFollowSymLinksを指定し、ディレクトリ階層が参照可能になっていることを確認します。

      Options Indexes FollowSymLinks
    3. 変更内容をファイルに保存します。

  6. Apache HTTPサーバーを起動して、再起動後に開始するようにそれを構成します。

    # service httpd start
    # chkconfig httpd on
  7. システムでファイアウォールを有効にしている場合、TCPポート80でHTTP接続リクエストを受信できるようにそれを構成します。

    たとえば、次のコマンドでは、HTTP接続リクエストを受信できるようにiptablesを構成し、その変更をファイアウォール構成に保存します。

    # iptables -I INPUT -p tcp -m state --state NEW -m tcp --dport 80 -j ACCEPT
    # service iptables save
  8. サーバーおよび各クライアント・システムの既存のすべてのyumリポジトリを無効化します。

    /etc/yum.repos.dディレクトリで、既存のリポジトリ・ファイルを編集し、enabled=0を設定してすべてのエントリを無効にします。 第2.3.4項、「Yumユーティリティを使用した構成の管理」の説明に従ってyum-utilsパッケージがインストールされている場合は、次のように実行してすべてのリポジトリを無効にできます:

    # yum-config-manager --disable \*
  9. サーバーのリポジトリ・ファイル(/etc/yum.repos.d/OL63.repoなど)を編集します。

    [OL63]
    name=Oracle Linux 6.3 x86_64
    baseurl=http://server_addr/OSimage/OL6.3_x86_64
    gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY
    gpgcheck=1 
    enabled=1 

    server_addrには、ローカルYumサーバーのIPアドレスまたは解決可能なホスト名を代入します。

  10. 各クライアント上で、リポジトリ・ファイルをサーバーから/etc/yum.repos.dディレクトリにコピーします。

  11. サーバーと各クライアントで、yumを使用してリポジトリにアクセスできるかどうかをテストします。

    # yum repolist
    Loaded plugins: refresh-packagekit, security
    ...
    repo id                          repo name                                status
    OL63                             Oracle Linux 6.3 x86_64                  25,459
    repolist: 25,459