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Oracle® GoldenGate Oracle GoldenGateリファレンスfor Windows and UNIX
12c (12.1.2)
E49845-08
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3 Oracle GoldenGateパラメータ

この章には、処理を制御するOracle GoldenGateパラメータの概要と、各パラメータ(アルファベット順)の詳細な説明が含まれます。

Oracle GoldenGateパラメータ・ファイルの作成、変更および格納方法は、Oracle GoldenGateの管理for Windows and UNIXを参照してください。

3.1 Oracle GoldenGateパラメータの概要

この項ではOracle GoldenGatパラメータについてモジュールおよび目的別に概説し、次のトピックを含みます。

3.1.1 GLOBALSパラメータの概要

GLOBALSファイルは、特定のプロセス実行時パラメータではなく、Oracle GoldenGateインスタンス全体に関連するパラメータを保持します。

表3-1 すべてのGLOBALSパラメータ

パラメータ 説明

TRAILBYTEORDER


EXTFILERMTFILEEXTTRAILまたはRMTTRAILパラメータで作成されたファイルのバイト・オーダー(エンディアン)を指定します。

CHARMAP


文字マッピング・ファイルが文字コード・ポイント・マッピングをオーバーライドするように指定します。

CHARSET


パラメータ・ファイルの読取り時にオペレーティング・システムのデフォルトのかわりに使用するプロセスのマルチバイト・キャラクタ・セットを指定します。

CHECKPOINTTABLE


デフォルトのチェックポイント表を指定します。

CREDENTIALSTORELOCATION


ログイン資格証明を格納するOracle GoldenGate資格証明ストアの場所を指定します。

DDLTABLE


OracleのDDL同期をサポートするDDL履歴表の非デフォルト名を指定します。

ENABLECATALOGNAMES


SQL/MXデータベース用の3つの部分からなる名前のサポートを有効化します。

ENABLEMONITORING


Oracle GoldenGate MonitorでのOracle GoldenGateインスタンスの表示および監視を有効化します。

EXCLUDEWILDCARDOBJECTSONLY


TABLEEXCLUDESCHEMAEXCLUDEまたはCATALOGEXCLUDEパラメータにワイルドカードが含まれる場合に、ワイルドカード指定されていないソース表を含めます。

GGSCHEMA


OracleのDDL同期をサポートするデータベース・オブジェクトを含むスキーマ名を指定します。

MARKERTABLE


OracleのDDL同期をサポートするDDLマーカー表の非デフォルト名を指定します。

MAXGROUPS


Oracle GoldenGateのインスタンスで実行可能なプロセス・グループの最大数を指定します。

MGRSERVNAME


Windowsサービスとしてインストールされている場合にManagerプロセス名を指定します。

NAMECCSID


SQLカタログのオブジェクト名がシステムと異なるCCSIDの場合にDB2 for i CCSIDを指定します。

NODUPMSGSUPPRESSION


重複する情報メッセージおよび警告メッセージの自動抑制を防止します。

OUTPUTFILEUMASK


Oracle GoldenGateプロセスがトレイル・ファイルおよび破棄ファイルの作成に使用できるumaskを指定します。

USEANSISQLQUOTES | NOUSEANSISQLQUOTES


引用符で囲まれたオブジェクト名とリテラルに対してSQL-92ルールを有効にします。

SYSLOG


システム・ログに書き込まれるOracle GoldenGateメッセージのタイプをフィルタします。

TRAILCHARSET


トレイルのバージョンが古く、ソース・キャラクタ・セットが格納されない場合、またはトレイルに格納されているキャラクタ・セットより優先させる場合、ソース・データのキャラクタ・セットを指定します。

UPREPORT


実行中のExtractおよびReplicatプロセスをManagerがレポートする間隔を決定します。これらのいずれかのプロセスが開始または停止するたびに、イベントが生成されます。

USEIPV4


Oracle GoldenGateでTCP/IP接続にIPv4を使用させます。

USEIPV6


Oracle GoldenGateでTCP/IP接続にIPv6を使用させます。

WALLETLOCATION


マスター・キー・ウォレットの場所を指定します。


3.1.2 Managerパラメータの概要

ManagerはOracle GoldenGateの親プロセスで、自身のプロセス、リソース、ユーザー・インタフェース、しきい値およびエラーのレポートを管理します。ほとんどの場合、Managerはデフォルト設定で問題なく機能します。

表3-2 Managerパラメータ: 一般

パラメータ 説明

CHARSET


パラメータ・ファイルの読取り時にオペレーティング・システムのデフォルトのかわりに使用するプロセスのマルチバイト・キャラクタ・セットを指定します。

COMMENT | --


パラメータ・ファイルにコメントを挿入します。

SOURCEDB


ログイン情報の一部としてデータ・ソース名を指定します。

USERIDALIAS


データベースにアクセスするときに必要なログイン情報をManagerに提供します。

SYSLOG


WindowsまたはUNIXシステム上のシステム・ログ、またはIBM iシステム上のSYSOPRメッセージ・キューに書き込まれるOracle GoldenGateメッセージのタイプをフィルタします。


表3-3 Managerパラメータ: ポート管理

パラメータ 説明

DYNAMICPORTLIST


Collectorが動的に割当て可能なポートを指定します。

PORT


ManagerがリクエストをリスニングするTCP/IPポート番号を指定します。


表3-4 Managerパラメータ: プロセス管理

パラメータ 説明

AUTORESTART


障害発生後にManagerによって再起動されるプロセスを指定します。

AUTOSTART


Managerの起動時に起動されるプロセスを指定します。

BOOTDELAYMINUTES


システムのブート後、Managerがメイン処理アクティビティを実行するまでの遅延時間を決定します。このパラメータは、Windowsをサポートします。

UPREPORT


プロセス・ハートビート・メッセージをレポートする間隔を決定します。


表3-5 Managerパラメータ: イベント管理

パラメータ 説明

DOWNCRITICAL


正常または異常終了したプロセスをレポートします。

DOWNREPORT


停止したプロセスをレポートする間隔を制御します。

LAGCRITICAL


クリティカルとみなすラグしきい値を指定し、このしきい値に到達したときにとエラー・ログに警告を生成します。

LAGINFO


情報メッセージをエラー・ログにレポートするラグしきい値を指定します。

LAGREPORT


ラグ・タイムをエラー・ログにレポートする間隔を設定します。


表3-6 Managerパラメータ: メンテナンス

パラメータ 説明

CHECKMINUTES


Managerがメンテナンス・アクティビティを実行する間隔を決定します。

PURGEDDLHISTORY | PURGEDDLHISTORYALT


Oracle DDL履歴表から不要になった行をパージします。

PURGEMARKERHISTORY


不要になったOracleマーカー表の行をパージします。

ExtractおよびReplicat用PURGEOLDEXTRACTS


不要になったトレイル・データをパージします。

PURGEOLDTASKS


指定した時間の経過後にExtractおよびReplicatタスクをパージします。

STARTUPVALIDATIONDELAY[CSECS]


Managerが起動後のプロセスが実行中かどうかを確認するまでの遅延時間を設定します。


3.1.3 ExtractとReplicatに共通のパラメータの概要

これらのパラメータは、ExtractおよびReplicatプロセスの両方で使用できます。

表3-7 ExtractとReplicatに共通のパラメータ: 一般

パラメータ 説明

ALLOCFILES


NUMFILESパラメータで指定されている初期メモリー割当てに到達した後に割り当てる追加のメモリー構造体数を制御します。

CHARSET


パラメータ・ファイルの読取り時にオペレーティング・システムのデフォルトのかわりに使用するプロセスのマルチバイト・キャラクタ・セットを指定します。

CHECKPARAMS


パラメータ・ファイルの構文を検証します。

COMMENT | --


パラメータ・ファイルのコメントを示します。

GETENV


SETENVパラメータで設定された変数を取得します。

OBEY


異なるパラメータ・ファイルに含まれているパラメータ文を処理します。

SETENV


GGSCIインタフェース内からUNIX環境変数の値を指定します。

TRACETABLE | NOTRACETABLE


Replicatがターゲット・データベースを更新するたびにレコードを追加するトレース表を指定します。Replicatによって生成されたデータベース変更をExtractに無視させます。Oracleの双方向レプリケーションをサポートします。

USERID


データベース接続情報を指定します。

USERIDALIAS


資格証明ストアが使用中の場合のデータベース接続情報を指定します。


表3-8 ExtractとReplicatに共通のパラメータ: データの選択、変換およびマッピング

パラメータ 説明

ALLOWDUPTARGETMAP | NOALLOWDUPTARGETMAP


パラメータ・ファイル内でソースとターゲットが同一のMAP文を複数回使用することを許可します。

ASCIITOEBCDIC


UNIXシステム・サービスを実行するz/OSシステムのDB2用にASCIIテキストをEBCDICに変換します。

CATALOGEXCLUDE


ワイルドカード指定から特定のソース・コンテナまたはカタログを除外します。

COLMATCH


グローバル列マッピング・ルールを作成します。

DDL


DDL操作の取得を有効化およびフィルタします。

DDLSUBST

DDL処理で文字列を置き換えます。

GETDELETES | IGNOREDELETES


削除操作の抽出を制御します。

GETINSERTS | IGNOREINSERTS


挿入操作の抽出を制御します。

GETTRUNCATES | IGNORETRUNCATES


切捨て文の抽出を制御します。

GETUPDATEAFTERS | IGNOREUPDATEAFTERS


アフター・イメージの抽出を制御します。

GETUPDATEBEFORES | IGNOREUPDATEBEFORES


ビフォア・イメージの抽出を制御します。

GETUPDATES | IGNOREUPDATES


更新操作の抽出を制御します。

NAMECCSID


SQLカタログのオブジェクト名がシステムと異なるCCSIDの場合にDB2 for i CCSIDを指定します。

REPLACEBADCHAR


無効な文字値を別の値に置き換えます。

SCHEMAEXCLUDE


ワイルドカード指定から特定のソース・スキーマを除外します。

SOURCEDEFS


DEFGENユーティリティによって作成されたソース・データ定義を含むファイルを指定します。

SOURCECATALOG


後続のすべてのTABLEまたはMAP文のデフォルト・コンテナまたはカタログを指定します。

TRIMSPACES | NOTRIMSPACES


CHAR列をVARCHAR列にマッピングする際に、末尾の空白を切り捨てるかどうかを制御します。

VARWIDTHNCHAR | NOVARWIDTHNCHAR


NCHAR列の長さ情報をトレイルに書き込むかどうかを制御します。

WILDCARDRESOLVE


TABLE文でワイルドカードで指定されている表を処理するルールを定義します。


表3-9 ExtractとReplicatに共通のパラメータ: カスタム処理

パラメータ 説明

CUSEREXIT


処理中にユーザー・イグジット・ルーチンを起動します。

INCLUDE


マクロ・ライブラリを起動します。

MACRO


Oracle GoldenGateマクロを定義します。

MACROCHAR


デフォルトの#以外のマクロ文字を定義します。

SQLEXEC


Extract処理中にストアド・プロシージャまたは問合せを実行します。


表3-10 ExtractとReplicatに共通のパラメータ: レポート

パラメータ 説明

CMDTRACE


レポート・ファイルにマクロ展開手順を表示します。

LIST | NOLIST


レポート・ファイルにマクロのリストを表示するかどうかを制御します。

REPORT


統計レポートをスケジュールします。

STATOPTIONS


統計表示に含める情報を指定します。

REPORTCOUNT


処理されたレコード数をレポートします。

TRACE | TRACE2


プロセスのボトルネックの把握に役立つ処理情報を表示します。


表3-11 ExtractとReplicatに共通のパラメータ: チューニング

パラメータ 説明

ALLOCFILES


NUMFILESの値に到達した後に割り当てる増分メモリー構造体数を制御します。

CACHEMGR


仮想メモリー・リソースを管理します。

CHECKPOINTSECS


プロセスのチェックポイント書込み頻度を制御します。

DBOPTIONS


データベース・オプションを指定します。

DDLOPTIONS


DDL処理オプションを指定します。

DYNAMICRESOLUTION | NODYNAMICRESOLUTION


Extractが表のトランザクション・データを検出するまで、その表のメタデータ参照を抑止します。多数の表を同期するときに、Extractの処理開始を高速化します。

EOFDELAY | EOFDELAYCSECS


プロセスがデータ・ソース内で処理する新しいデータを探すまでの待機時間を指定します。

FUNCTIONSTACKSIZE


Oracle GoldenGateファンクションの処理に使用するメモリー・スタックのサイズを制御します。

NUMFILES


Oracle GoldenGateが処理する表に関する情報を格納する専用メモリーの初期割当てを制御します。


表3-12 ExtractとReplicatに共通のパラメータ: エラー処理

パラメータ 説明

DDLERROR


DDL抽出のエラー処理を制御します。

DISCARDFILE | NODISCARDFILE


処理できなかったレコードを記録します。


表3-13 ExtractとReplicatに共通のパラメータ: メンテナンス

パラメータ 説明

DISCARDROLLOVER


新しい破棄ファイルを作成する頻度を制御します。

ExtractおよびReplicat用PURGEOLDEXTRACTS


古いトレイル・ファイルをパージします。

REPORTROLLOVER


新しいレポート・ファイルをいつ作成するか指定します。


3.1.4 Extractパラメータの概要

Extractプロセスは、構成パラメータに応じて完全なデータ・レコードまたはトランザクション・データの変更をキャプチャした後、ターゲット表に適用されるかロード・ユーティリティなどの別のプロセスによって処理されるデータをターゲット・システムに送信します。

表3-14 Extractパラメータ: 一般

パラメータ 説明

RECOVERYOPTIONS


Extractプロセスのリカバリ・モードを制御します。

SOURCEDB


ログイン情報の一部としてデータ・ソースを指定します。

TCPSOURCETIMER | NOTCPSOURCETIMER


送信元および送信先システムの時間が異なるときに、送信されるレコードを送信先システムのタイムスタンプにあわせて調整します。

UPDATERECORDFORMAT


ビフォア・イメージとアフター・イメージの格納先を1つのトレイル・レコードにするか2つのトレイル・レコードにするかを制御します。


表3-15 Extractパラメータ: 処理方法

パラメータ 説明

DSOPTIONS


Teradata Access Module (TAM)を使用する場合のExtract処理オプションを指定します。

EXTRACT


Extractグループをオンライン・プロセスとして定義します。

GETAPPLOPS | IGNOREAPPLOPS


Replicat以外のすべてのプロセスの操作をトレイルまたはファイルに書き込むかどうかを制御します。

GETREPLICATES | IGNOREREPLICATES


レプリケートされた操作を、同じシステム上で動作しているExtractに取得させるかどうかを制御します。

PASSTHRU | NOPASSTHRU


パススルー・モードのデータポンプExtractが表をパススルーモードで処理するか、またはデータ定義を使用するかを制御します。

PASSTHRUMESSAGES | NOPASSTHRUMESSAGES


パススルー・モードで処理される表に関するメッセージをExtractがExtractレポート・ファイルに書き込むかどうかを制御します

RMTTASK


リモート・システムに処理タスクを作成します。

SOURCEISTABLE


ソース表からレコード全体を抽出します。

VAM


Teradata Access Module (TAM)を使用してExtractプロセスにトランザクション・データを提供することを示します。


表3-16 Extractパラメータ: データの選択、変換およびマッピング

パラメータ 説明

COMPRESSDELETES | NOCOMPRESSDELETES


Oracle GoldenGateが削除操作のときにトレイルにキーのみを書き込むかすべての列を書き込むかを制御します。

COMPRESSUPDATES | NOCOMPRESSUPDATES


更新操作のときに主キー列および変更された列のみを書き込みます。

EXCLUDETAG


トレイル・ファイルから除外するようにReplicatまたはデータ・ポンプの変更を指定します。

FETCHOPTIONS


Oracle GoldenGateのデータ・フェッチ方法を制御します。

LOGALLSUPCOLS | NOLOGALLSUPCOLS


競合の検出および解決と、統合Replicatをサポートするために必要な列を記録します。

SEQUENCE


同期する順序を指定します。

TABLE | MAP


抽出する表を指定し、列マッピングおよび変換を制御します。

TABLEEXCLUDE


抽出プロセスからソース表を除外します。

TARGETDEFS


NonStopプラットフォーム上のターゲット・データベースのターゲット表定義を含むファイルを指定します。

TRAILCHARSETASCII


ASCIIとEBCDICの両方の表がある場合、z/OSのDB2から取得されたデータに対してASCIIキャラクタ・セットを指定します。

TRAILCHARSETEBCDIC


ASCIIとEBCDICの両方の表がある場合、z/OSのDB2から取得されたデータに対してEBCDICキャラクタ・セットを指定します。


表3-17 Extractパラメータ: データ・ルーティング

パラメータ 説明

EXTFILE


ローカル・システム上に、抽出されたデータを書き込む抽出ファイルを指定します。

EXTTRAIL


ローカル・システム上に、抽出されたデータを書き込むトレイルを指定します。

RMTFILE


リモート・システム上に、抽出されたデータを書き込む抽出ファイルを指定します。

RMTHOST


ターゲット・システムおよびManagerポート番号を指定します。

RMTTRAIL


リモート・システム上に、抽出されたデータを書き込むトレイルを指定します。


表3-18 Extractパラメータ: データ・フォーマット

パラメータ 説明

FORMATASCII


抽出データを外部ASCIIフォーマットでフォーマットします。

FORMATSQL


抽出データをSQL文にフォーマットします。

FORMATXML


抽出データをXML構文にフォーマットします。

NOHEADERS


レコード・ヘッダーのトレイルへの書き込みを防ぎます。


表3-19 Extractパラメータ: チューニング

パラメータ 説明

BR


ExtractのBounded Recovery機能を制御します。

CACHEMGR


仮想メモリー・キャッシュ・マネージャを制御します。

FLUSHSECS | FLUSHCSECS


レコード・データがトレイルに書き込まれるまでバッファに保持される時間を指定します。

LOBMEMORY


LOBを含むトランザクションのキャッシングに使用できるメモリーおよび一時ディスク領域の量を制御します。

RMTHOSTOPTIONS


パッシブExtractグループが使用するTCP/IP接続のホスト情報以外の接続属性を指定します。

THREADOPTIONS


ExtractのOracle Real Application Cluster環境での動作方法を制御します。

TRANLOGOPTIONS


取得処理オプションを指定します。

TRANSMEMORY


コミットされていないトランザクション・データのキャッシングに使用できるメモリーおよび一時ディスク領域の量を制御します。

WARNLONGTRANS


長時間に及ぶトランザクションを定義し、これらのトランザクションを確認およびレポートする間隔を制御します。


表3-20 Extractパラメータ: メンテナンス

パラメータ 説明

ROLLOVER


トレイル・ファイルをエージングする方法を指定します。


表3-21 Extractパラメータ: セキュリティ

パラメータ 説明

DECRYPTTRAIL


Extractがデータ・ポンプとして使用され、データに対して処理を実行する必要がある場合、データを復号化するために必要です。

ENCRYPTTRAIL | NOENCRYPTTRAIL


トレイルまたは抽出ファイルのデータの暗号化を制御化します。


3.1.5 Replicatパラメータの概要

Replicatプロセスは、Extractプロセスによって抽出されたデータを読み取り、このデータをターゲット表に適用するか、ロード・ユーティリティなどの他のアプリケーションがこのデータを使用できるように準備を整えます。

表3-22 Replicatパラメータ: 一般

パラメータ 説明

TARGETDB


ログイン情報の一部としてデータ・ソースを指定します。

HAVEUDTWITHNCHAR

処理対象のレコードがNCHAR/NVARCHAR2属性を持つユーザー定義型である場合、データ損失を防止するためにReplicatがUTF-8で接続するようにします。


表3-23 Replicatパラメータ: 処理方法

パラメータ 説明

BEGIN


Replicat処理の開始位置を指定します。SPECIALRUNを指定するときに指定する必要があります。

BULKLOAD


Oracle SQL*Loaderユーティリティのインタフェースに直接データをロードします。

END


Replicat処理の停止位置を指定します。SPECIALRUNを使用するときに指定する必要があります。

GENLOADFILES


データベース・ロード・ユーティリティと互換性のある実行ファイルと制御ファイルを生成します。

REPLICAT


オンライン変更同期を行うReplicatグループを指定します。

SPECIALRUN


実行間でチェックポイントを必要としないワンタイム処理タスクで使用します。


表3-24 Replicatパラメータ: データの選択、変換およびマッピング

パラメータ 説明

ALLOWNOOPUPDATES | NOALLOWNOOPUPDATES


Replicatがno-op操作に対応する方法を制御します。no-op操作は、ターゲット表では無効な操作です。

APPLYNOOPUPDATES | NOAPPLYNOOPUPDATES


SET句およびWHERE句の両方ですべての列を使用して、no-op更新を適用させます。

ASSUMETARGETDEFS


ソース表とターゲット表が同一の列構造を持つとみなします。

INSERTALLRECORDS


レコードに対する各変更操作を、新しいレコードとしてターゲット表に挿入します。

INSERTDELETES | NOINSERTDELETES


削除を挿入に変換します。

INSERTMISSINGUPDATES | NOINSERTMISSINGUPDATES


ターゲット行が存在しない場合に、更新を挿入に変換します。

INSERTUPDATES | NOINSERTUPDATES


更新を挿入に変換します。

TABLE | MAP


1つ以上のソース表およびターゲット表の関係を指定し、列マッピングおよび変換を制御します。

MAPEXCLUDE


MAP文でワイルドカードで指定されているソース表を処理から除外します。

PRESERVETARGETTIMEZONE


デフォルトのReplicatセッション・タイムゾーンをオーバーライドします。

REPLACEBADNUM


数字列をマップするときに検出される無効な数字データのグローバル代替値を指定します。

SOURCECHARSET


ソース・キャラクタ・セットをターゲット・キャラクタ・セットに変換するかどうかを制御します。

SOURCETIMEZONE


Replicatがセッション・タイムゾーンとして使用するソース・データベースのタイムゾーンを指定します。

SPACESTONULL | NOSPACESTONULL


空白のみを含むターゲット列をNULLに変換するかどうかを制御します。

Replicat用TABLE


行がフィルタ基準を満たしたときにイベント・アクションの対象にする1つまたは複数の表を指定します。

UPDATEINSERTS | NOUPDATEINSERTS


パラメータ・ファイル内でこのパラメータ以降のすべてのMAP文の挿入操作を更新操作に変換します。

UPDATEDELETES | NOUPDATEDELETES


削除を更新に変換します。

UPDATEDELETES | NOUPDATEDELETES


挿入を更新に変換します。

USEDEDICATEDCOORDINATIONTHREAD


Replicatが調整モードの場合に、バリア・トランザクションの専用スレッドを指定します。


表3-25 Replicatパラメータ: データ・ルーティング

パラメータ 説明

EXTFILE


レプリケートするデータを含むローカル・システム上の抽出ファイル名を定義します。ワンタイム処理で使用します。

EXTTRAIL


レプリケートするデータを含むトレイルを定義します。ワンタイム処理で使用します。


表3-26 Replicatパラメータ: エラー処理およびレポート

パラメータ 説明

HANDLECOLLISIONS | NOHANDLECOLLISIONS


重複レコードおよび不明レコードのエラーを処理します。

HANDLETPKUPDATE


一時主キー更新のレプリケートに関連する制約エラーを防止します。

OVERRIDEDUPS | NOOVERRIDEDUPS


重複レコード・エラーが発生するたびに、既存のターゲット・レコードをレプリケートされた挿入レコードで上書きします。

RESTARTCOLLISIONS | NORESTARTCOLLISIONS


競合のためにOracle GoldenGateが異常終了した後に、ReplicatがHANDLECOLLISIONSロジックを適用するかどうかを制御します。

REPERROR


Replicatがデータベース・エラーに対応する方法を決定します。

REPFETCHEDCOLOPTIONS


データベースからのフェッチを必要とする操作に対するReplicatのレスポンス方法を決定します。

SHOWSYNTAX


ReplicatのSQL文をレポート・ファイルに出力します。

SQLDUPERR


重複レコードを示すデータベース・エラー番号を指定します。OVERRIDEDUPSとともに使用します。

WARNRATE


データベース・エラーをレポートする頻度を指定します。


表3-27 Replicatパラメータ: チューニング

パラメータ 説明

BATCHSQL


同様のSQL文を配列にまとめ、より高速に適用することによって、Replicat処理のスループットを向上させます。

COORDSTATINTERVAL


コーディネータ・スレッドが統計の適用スレッドにリクエストを送信する間隔。

COORDTIMER


コーディネータ・スレッドが適用スレッドの開始を待機する時間。

DEFERAPPLYINTERVAL


レプリケートされた操作をターゲット・データベースに適用するまでReplicatが待機する時間を指定します。

GROUPTRANSOPS


1つのReplicatトランザクションにグループ化されるレコード数を制御します。

INSERTAPPEND | NOINSERTAPPEND


INSERT操作をOracleターゲット表に適用するときに、ReplicatがAPPENDヒントを使用するかどうかを制御します。

MAXDISCARDRECS


破棄ファイルにレポートする破棄レコード数を制限します。

MAXSQLSTATEMENTS


Replicatが使用できる準備済SQL文の数を制御します。

MAXTRANSOPS


大きなソース・トランザクションをターゲット・システム上で小さなトランザクションに分割します。

NUMFILES


Oracle GoldenGateが処理する表に関する情報を格納する専用メモリーの初期割当てを制御します。

TRANSACTIONTIMEOUT


Replicatが、オープンしているターゲット・トランザクションのコミット、およびソース・トランザクション全体の適用準備ができるまで保持しているターゲット・トランザクション内の未完了のソース・トランザクションのロールバックを実行するまで待機する時間を指定します。


3.1.6 ワイルドカード除外パラメータの概要

表3-28 ワイルドカード除外パラメータ

パラメータ 説明

EXCLUDEWILDCARDOBJECTSONLY


除外パラメータにワイルドカードが含まれる場合に、TABLEまたはMAPパラメータに指定された、ワイルドカード指定されていないソース・オブジェクトを含めるようにします(そうしない場合、そのオブジェクトは除外されます)。

MAPEXCLUDE


MAP文からソース・オブジェクトを除外します。

TABLEEXCLUDE


TABLE文からソース・オブジェクトを除外します。

CATALOGEXCLUDE


TABLEまたはMAP文でワイルドカードを使用してコンテナまたはカタログ名が指定されている場合に、Oracle GoldenGate構成から特定のソース・コンテナまたはカタログのソース・オブジェクトを除外します。

SCHEMAEXCLUDE


TABLEまたはMAP文で所有者を指定するためにワイルドカードが使用されている場合に、Oracle GoldenGate構成から特定のソース所有者(スキーマなど)によって所有されるソース・オブジェクトを除外します。


3.1.7 DEFGENパラメータの概要

DEFGENでは、ソース表またはターゲット表のデータ定義を含むファイルを作成します。データ定義は、ソース表とターゲット表が異なる定義を持つ場合、またはデータベースのタイプが異なる場合に必要です。

表3-29 すべてのDEFGENパラメータ

パラメータ 説明

CATALOGEXCLUDE


ワイルドカード指定から特定のソース・コンテナまたはカタログを除外します。

CHARSET


パラメータ・ファイルの読取り時にオペレーティング・システムのデフォルトのかわりに使用するプロセスのマルチバイト・キャラクタ・セットを指定します。

DEFSFILE


DEFGENが定義を書き込むファイルの名前を指定します。

NAMECCSID


SQLカタログのオブジェクト名がシステムと異なるCCSIDの場合にDB2 for i CCSIDを指定します。

NOCATALOG


コンテナまたはカタログ名をメタデータに含めないようにします。

SCHEMAEXCLUDE


ワイルドカード指定から特定のソース・スキーマを除外します。

SOURCEDB


ログイン情報の一部としてデータ・ソースを指定します。

DEFGEN用TABLE


定義を取得する表を指定します。

USERIDALIAS


データベース接続情報を指定します。


3.1.8 DDLパラメータの概要

これらのパラメータは、Oracle GoldenGateのDDLサポートを制御します。DDLサポートには他のパラメータが必要な場合がありますが、ここに示すものは特にDDL機能を処理します。

表3-30 すべてのDDLパラメータ

パラメータ 説明

DDL


DDLサポートを有効化し、DDLをフィルタします。

DDLERROR


DDLレプリケーション中に発生するエラーを処理します。

DDLOPTIONS


フィルタリングおよび文字列置換以外のDDLレプリケーションを構成します。

DDLSUBST


DDL操作で文字列の置換えを有効化します。

DDLTABLE


DDL履歴表の代替名を指定します。

GGSCHEMA


DDLレプリケーションをサポートするオブジェクトを含むスキーマ名を指定します。

PURGEDDLHISTORY | PURGEDDLHISTORYALT


DDL履歴表のサイズを制御します。

PURGEMARKERHISTORY


DDLマーカー表のサイズを制御します。