フローは、単一の属性または属性の組み合わせに基づいてネットワークパケットを分類するためのカスタマイズされた方法です。フローを使用すると、ネットワークリソースをさらに詳細に割り当てることができます。フローの概要については、フローを使用することによるネットワークリソースの管理を参照してください。
ネットワークリソースの管理にフローを使用するには、次の手順を実行します。
フローの作成。
フローは、パケットのヘッダー内の情報から導き出される 1 つの属性または属性の組み合わせに基づいて作成されます。
次の属性のいずれかを使用すると、パケットトラフィックをフローに構成できます。
差別化サービスフィールド (DS フィールド) 属性 (IPv6 パケットのみで QoS のために使用されます)。詳細は、Oracle Solaris 11.2 での IP サービス品質の管理 を参照してください。
次の属性の組み合わせのいずれかを使用すると、パケットトラフィックをフローに構成できます。
トランスポートプロトコル名 (UDP、TCP、または SCTP) とローカルアプリケーションのポート番号 (たとえば、FTP ではポート 21)。
トランスポートプロトコル名 (UDP、TCP、または SCTP) と、ローカル IP アドレスおよびローカルアプリケーションのポート番号。この属性の組み合わせには、さらに、リモート IP アドレスとリモートアプリケーションのポート番号を含めることができます (Transport protocol name (UDP, TCP or SCTP) + local IP address + local application port number [+ remote IP address [+ remote application port number]])。
フローはこれらの属性の組み合わせの 1 つだけをベースにすることができます。たとえば、使用されているトランスポートプロトコルとポート (FTP での TCP ポート 21 など) か、または IP アドレス (特定の発信元 IP アドレスからのパケットなど) に従ってフローを作成できます。もっとも一般的なケースとして、トランスポートプロトコル、ローカルまたはリモートの IP アドレス、およびローカルまたはリモートのポートを指定することでフローを作成できます。また、同じリンクに属するすべてのフローに、同じ属性の組み合わせが必要です。
ネットワークリソースに関連するプロパティーを設定することによって、リソースのフローの使用をカスタマイズします。現在は、帯域幅と優先順位のプロパティーをフローに関連付けることができます。
詳細は、フローの構成を参照してください。