Oracle® Solaris 11.2 での仮想ネットワークとネットワークリソースの管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

フローを使用することによるネットワークリソースの管理

フローは、単一の属性または属性の組み合わせに基づいてネットワークパケットを分類するためのカスタマイズされた方法です。フローを使用すると、ネットワークリソースをさらに詳細に割り当てることができます。フローの概要については、フローを使用することによるネットワークリソースの管理を参照してください。

ネットワークリソースの管理にフローを使用するには、次の手順を実行します。

  1. フローの作成。

    フローは、パケットのヘッダー内の情報から導き出される 1 つの属性または属性の組み合わせに基づいて作成されます。

    次の属性のいずれかを使用すると、パケットトラフィックをフローに構成できます。

    • ローカル IP アドレス。

    • リモート IP アドレス。

    • トランスポートプロトコル名 (UDP、TCP、または SCTP)。

    • 差別化サービスフィールド (DS フィールド) 属性 (IPv6 パケットのみで QoS のために使用されます)。詳細は、Oracle Solaris 11.2 での IP サービス品質の管理 を参照してください。

    次の属性の組み合わせのいずれかを使用すると、パケットトラフィックをフローに構成できます。

    • トランスポートプロトコル名 (UDP、TCP、または SCTP) とローカルアプリケーションのポート番号 (たとえば、FTP ではポート 21)。

    • トランスポートプロトコル名 (UDP、TCP、または SCTP) とリモートアプリケーションのポート番号。

    • トランスポートプロトコル名 (UDP、TCP、または SCTP) と、ローカル IP アドレスおよびローカルアプリケーションのポート番号。この属性の組み合わせには、さらに、リモート IP アドレスとリモートアプリケーションのポート番号を含めることができます (Transport protocol name (UDP, TCP or SCTP) + local IP address + local application port number [+ remote IP address [+ remote application port number]])。

    フローはこれらの属性の組み合わせの 1 つだけをベースにすることができます。たとえば、使用されているトランスポートプロトコルとポート (FTP での TCP ポート 21 など) か、または IP アドレス (特定の発信元 IP アドレスからのパケットなど) に従ってフローを作成できます。もっとも一般的なケースとして、トランスポートプロトコル、ローカルまたはリモートの IP アドレス、およびローカルまたはリモートのポートを指定することでフローを作成できます。また、同じリンクに属するすべてのフローに、同じ属性の組み合わせが必要です。

  2. ネットワークリソースに関連するプロパティーを設定することによって、リソースのフローの使用をカスタマイズします。現在は、帯域幅と優先順位のプロパティーをフローに関連付けることができます。

詳細は、フローの構成を参照してください。