Oracle® Solaris 11.2 での仮想ネットワークとネットワークリソースの管理

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更新: 2014 年 9 月
 
 

VXLAN を使用することの利点

VXLAN には次の利点があります。

  • VXLAN ID は 24 ビットのため、仮想化されたクラウド環境のスケーラビリティーが向上し、最大 1600 万の分離されたネットワークを作成できます。これにより、VLAN ID が 12 ビットという VLAN の制限が取り除かれ、最大 4094 の分離されたネットワークを作成できるようになります。

  • ベースとなるネットワークのレイヤー 3 機能を使用できます。

  • 仮想レイヤー 2 ネットワークはベースとなる物理ネットワークから抽象化されます。その結果、仮想ネットワークは物理ネットワークからは見えず、次の利点があります。

    • 追加の物理インフラストラクチャーの必要がなくなります。たとえば、外部スイッチの転送テーブルは、サーバー上の物理ポートの背後にある VM で増加しても、増加しません。

    • MAC アドレスの重複の範囲が、同じ VXLAN セグメントに存在する VM まで減ります。MAC アドレスは、アドレスが同じ VXLAN セグメントの一部でない場合は重複する可能性があります。

      VXLAN では、同じ VXLAN セグメントまたは VNI に属するデータリンクの MAC アドレスだけが、一意である必要があります。これは、VLAN ID と MAC アドレスが一意の組み合わせを持つ必要がある VLAN に似ています。