このセクションでは、フローを作成してフローのプロパティーを設定する方法について説明します。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
# dladm show-link
# ipadm show-addr
# flowadm add-flow -l link -a attribute=value[,attribute=value] flow
フローを構成しているリンクを示します。
ネットワークパケットをフローに構成するために使用できる、単一の属性または属性の組み合わせを示します。属性についての詳細は、フローを使用することによるネットワークリソースの管理を参照してください。
フローに割り当てる名前を示します。
フローとフローの属性についての詳細は、flowadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
# dladm show-linkprop -p maxbw link
フローが構成されているデータリンクを表します。
値の範囲は、コマンドの出力の POSSIBLE フィールドの下にリストされます。
# flowadm set-flowprop -p prop=value[,...] flow
リソースを制御するための次のフローのプロパティーを指定できます。
フローで識別されたパケットが使用できるリンクの帯域幅の最大量。設定する値は、リンクの帯域幅に対して許可される値の範囲内になければなりません。
指定されたフローに属するパケットが処理される優先順位。priority プロパティーに対して許可される値は、high、medium、および low です。フローの優先順位が high に設定されている場合は、そのフローに属するすべてのパケットが、同じリンク上のほかのパケットの前に処理されます。このプロパティーは、待機時間の影響を受けやすいアプリケーションのフローを作成するために使用されます。このプロパティーのデフォルト値は medium です。
# flowadm
# flowadm show-flowprop flow
このコマンドは、maxbw および priority のフロープロパティーと、読み取り専用の hwflow プロパティーを表示します。
フローのパケット分類を理解するのに役立つ読み取り専用プロパティー。このプロパティーの指定可能な値は、on と off です。値 on は、フローが NIC にオフロードされていて、フローのパケット分類がハードウェアレベルで実行されることを意味します。このプロパティーは、flowadm add-flow、flowadm set-flowprop、または flowadm reset-flowprop コマンドで –p オプションとともに使用することはできません。