VNIC は、リンクを zone/link として指定することで、大域ゾーンから非大域ゾーン内に直接作成できます。この方法では、非大域ゾーンの名前空間に VNIC が直接作成されます。VNIC が一時的であることを指定するには、–t オプションを使用します。一時的な VNIC はゾーンの次回のリブートまで保持されます。大域ゾーンやほかの非大域ゾーンは、同じ名前の VNIC を持つこともできます。この方法を使用すると、VNIC をほんの一時的に作成できます。
一時的な VNIC の作成に加えて、VLAN と IP over InfiniBand (IPoIB) のパーティションを一時的に作成することもできます。詳細な手順については、dladm(1M) のマニュアルページを参照してください。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
global# zoneadm -z zone boot
global# dladm create-vnic -t -l link zone/VNIC
VNIC を一時的なものとして指定します。一時的な VNIC は zone の次回のリブートまで保持されます。VNIC を非大域ゾーンの名前空間内に作成する場合は、このオプションを指定する必要があります。
リンクを指定します (物理リンクまたは etherstub を指定できます)。
大域ゾーンから非大域ゾーン内に VLAN または IPoIB パーティションを作成するために使用するコマンド構文の例については、Example 2–5 を参照してください。
global# dladm show-link -Z
global# zlogin zone
zone# dladm show-link
次の例は、大域ゾーンから非大域ゾーン内に vnic1 という名前の VNIC を作成する方法を示しています。
global# zoneadm -z zone1 boot global# dladm create-vnic -t -l net0 zone1/vnic1 global# dladm show-link -Z LINK ZONE CLASS MTU STATE OVER net0 global phys 1500 up -- zone1/vnic1 zone1 vnic 1500 down net0
次の例は、zone1 からの dladm show-link コマンドの出力を示しています。
zone1# dladm show-link LINK CLASS MTU STATE OVER vnic1 vnic 1500 down ?
次の例は、大域ゾーンから非大域ゾーン内に vnlan3 という名前の VLAN を作成する方法を示しています。
global# dladm create-vlan -t -l net0 -v 3 zone1/vlan3
–v オプションは、Ethernet リンク上の VLAN の VLAN-ID を指定します。
次の例は、大域ゾーンから非大域ゾーン内に part1 という名前の IPoIBV パーティションを作成する方法を示しています。
global# dladm create-part -t -l net1 -P FFFF zone1/part1
–P オプションは、パーティションリンクを作成するために使用するパーティションキーを指定します。