ネットワークアカウンティングを有効にしたら、dlstat および flowstat コマンドを使用して、ログファイルから情報を抽出できます。
ネットワークに関する履歴データを表示するには、その前にネットワークのための拡張アカウンティングを有効にする必要があります。さらに、フロー上のトラフィックに関する履歴データを表示するには、まずフローを使用することによるネットワークリソースの管理の説明に従って、システム上のフローを構成する必要があります。
次のコマンド構文を使用すると、データリンクのネットワークトラフィックの履歴統計情報を表示できます。
# dlstat show-link -h [-a] -f filename [-d date] [-F format] [-s start-time] [-e end-time] [link]
リソース使用状況に関する履歴情報のサマリーをデータリンク上の受信および送信パケットごとに表示します。
すべてのデータリンク (データ取得のあとにすでに削除されたデータリンクを含む) 上のリソース使用状況を表示します。
acctadm コマンドでネットワークアカウンティングが有効にされたときに定義されたログファイルを指定します。
指定された日付に対するログ記録された情報を表示します。
あとで解析のためにプロットできる特定の形式でデータを表示します。現在、サポートされている形式は gnuplot だけです。
ネットワーク統計情報のログに記録された情報を表示する開始時間を指定します。MM/DD/YYY,hh:mm:ss の形式を使用します。hour (hh) には、24 時間制のクロック表記を使用する必要があります。日付を含めない場合は、現在の日付の指定された時間範囲のデータが表示されます。
ネットワーク統計情報のログに記録された情報を表示する終了時間を指定します。MM/DD/YYY,hh:mm:ss の形式を使用します。hour (hh) には、24 時間制のクロック表記を使用する必要があります。日付を含めない場合は、現在の日付の指定された時間範囲のデータが表示されます。
指定されたデータリンクの履歴データを表示します。このオプションを使用しない場合は、構成されているすべてのデータリンクの履歴ネットワークデータが表示されます。
この例では、システムのすべてのデータリンクのネットワークトラフィックとそのリソースの使用に関する履歴統計情報が表示されます。
# dlstat show-link -h -f /var/log/net.log LINK DURATION IPKTS RBYTES OPKTS OBYTES BANDWIDTH net0 80 1031 546908 0 0 2.44 Mbps net1 100 2045 235977 0 0 9.67 Mbps
次のコマンド構文を使用すると、フローのネットワークトラフィックの履歴統計情報を表示できます。
# flowstat -h [-a] -f filename [-d date] [-F format] [-s start-time] [-e end-time] [flow]
リソース使用状況に関する履歴情報のサマリーを、構成されているフロー上の受信および送信パケットごとに表示します。
構成されているすべてのフロー (データ取得のあとにすでに削除されたフローを含む) 上のリソース使用状況を表示します。
acctadm コマンドでネットワークアカウンティングが有効にされたときに定義されたログファイルを指定します。
指定された日付に対するログ記録された情報を表示します。
データを特定の形式で表示します。現在、サポートされている形式は gnuplot だけです。
ネットワーク統計情報のログに記録された情報を表示する開始時間を指定します。MM/DD/YYY,hh:mm:ss の形式を使用します。hour (hh) には、24 時間制のクロック表記を使用する必要があります。日付を含めない場合は、現在の日付の指定された時間範囲のデータが表示されます。
ネットワーク統計情報のログに記録された情報を表示する終了時間を指定します。MM/DD/YYY,hh:mm:ss の形式を使用します。hour (hh) には、24 時間制のクロック表記を使用する必要があります。日付を含めない場合は、現在の日付の指定された時間範囲のデータが表示されます。
指定されたフローの履歴データを表示します。このオプションを使用しない場合は、構成されているすべてのフローの履歴ネットワークデータが表示されます。
次の例では、リソース使用状況の履歴統計情報をシステムのフロー上のトラフィックごとに表示します。
# flowstat -h -f /var/log/net.log FLOW DURATION IPACKETS RBYTES OPACKETS OBYTES BANDWIDTH flowtcp 100 1031 546908 0 0 43.76Kbps flowudp 0 0 0 0 0 0.00Mbps
次の例では、特定の日付と時間範囲にわたるリソース使用状況の履歴統計情報を flowtcp 上のトラフィックごとに表示します。
# flowstat -h -s 02/19/2008,10:39:06 -e 02/19/2008,10:40:06 \ -f /var/log/net.log flowtcp FLOW START END RBYTES OBYTES BANDWIDTH flowtcp 10:39:06 10:39:26 1546 6539 3.23 Kbps flowtcp 10:39:26 10:39:46 3586 9922 5.40 Kbps flowtcp 10:39:46 10:40:06 240 216 182.40 bps flowtcp 10:40:06 10:40:26 0 0 0.00 bps
次の例では、gnuplot 形式を使用して、特定の日付と時間範囲にわたるリソース使用状況の履歴統計情報を flowtcp 上のトラフィックごとに表示します。
# flowstat -h -s 02/19/2008,10:39:06 -e 02/19/2008,10:40:06 \ -F gnuplot -f /var/log/net.log flowtcp # Time tcp-flow 10:39:06 3.23 10:39:26 5.40 10:39:46 0.18 10:40:06 0.00