詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
# ipadm show-addr
# dladm create-vxlan -p prop=value VXLAN-LINK
作成する VXLAN データリンクの指定された値に設定できる、コンマ区切りの VXLAN データリンクプロパティーのリストを指定します。次のプロパティーを設定します。
addr - VXLAN ネットワークの IPv4 または IPv6 アドレスを指定します。このアドレスは、特定のアドレスまたはアドレス/接頭辞の長さの組み合わせを指定できます。
vni - VXLAN セグメントのネットワーク識別子を指定します。0 から 16777215 まで数を指定できます。
mgroup - (オプション) マルチキャストグループ名を指定します。このオプションは、VXLAN セグメントに独自のマルチキャストグループがある場合にのみ指定できます。
VXLAN の名前。
# dladm create-vxlan -p prop=value
作成する VXLAN データリンクの指定された値に設定できる、コンマ区切りの VXLAN データリンクプロパティーのリストを指定します。次のプロパティーを設定します。
interface – VXLAN ネットワーク用の IP インタフェースを指定します。
vni - VXLAN セグメントのネットワーク識別子を指定します。0 から 16777215 まで数を指定できます。
VXLAN の名前。
IP インタフェースと IP バージョンを指定した場合、VXLAN データリンクは、そのインタフェースで指定されているバージョンの使用可能な IP アドレス上に作成されます。たとえば、net0 上に IP アドレス 10.10.10.1 が構成されている場合、VXLAN データリンクは 10.10.10.1 上に作成されます。デフォルトでは、IP バージョンは IPv4 アドレスです。ただし、IPv6 アドレスが必要な場合は、ipvers プロパティーを使用してバージョンを指定する必要があります。
# dladm show-vxlan
# dladm create-vnic -l VXLAN-LINK VNIC
VXLAN データリンク上に VLAN VNIC を作成できます。VLAN VNIC を作成するには、–f (force) オプションを指定する必要があります。詳細は、VLAN ID を持つ VNIC を構成する方法を参照してください。
# ipadm create-ip VNIC
# ipadm create-addr -a address VNIC
zonecfg:zone> add net zonecfg:zone:net> set physical=VNIC zonecfg:zone:net> end
zonecfg:zone> verify zonecfg:zone> commit zonecfg:zone> exit
global# zoneadm -z zone reboot
global# zlogin zone
zone# ipadm create-ip interface
VNIC に静的アドレスを割り当てる場合は、次を入力します。
zone# ipadm create-addr -a address interface
IP アドレスを指定します。これは CIDR 表記にすることができます。
dladm および ipadm コマンドの詳細は、dladm(1M) および ipadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
システム上の使用可能な IP アドレスを確認します。
# ipadm show-addr net4 ADDROBJ TYPE STATE ADDR net4/v4 static ok 10.10.11.1/24
VXLAN セグメント 10 に VXLAN データリンクを作成します。
# dladm create-vxlan -p addr=10.10.11.1,vni=10 vxlan1
作成した VXLAN リンクを確認します。
# dladm show-vxlan LINK ADDR VNI MGROUP vxlan1 10.10.11.1 10 224.0.0.1
マルチキャストアドレスが指定されていないため、この VXLAN セグメントは、同じネットワークセグメント上のすべてのホストに対応する All Host マルチキャストアドレスを使用します。
VXLAN リンク情報を確認します。
# dladm show-link vxlan1 LINK CLASS MTU STATE OVER vxlan1 vxlan 1440 up --
vxlan1 が作成され、リンク状態は up です。
vxlan1 上に VNIC を作成します。
# dladm create-vnic -l vxlan1 vnic1
作成した VNIC を確認します。
# dladm show-vnic LINK OVER SPEED MACADDRESS MACADDRTYPE VIDS vnic1 vxlan1 10000 2:8:20:fe:58:d4 random 0
VNIC 上に IP インタフェースを構成します。
# ipadm create-ip vnic1
# ipadm create-addr -T static -a local=10.10.12.1/24 vnic1/v4
# ipadm show-addr vnic1 ADDROBJ TYPE STATE ADDR vnic1/v4 static ok 10.10.12.1/24
VXLAN は IP アドレスを指定することによって正常に作成されました。VXLAN 上に VNIC が作成され、IP インタフェースが構成されました。
使用例 3-2 VXLAN 上に作成された VNIC のゾーンへの割り当てと IP インタフェースの構成この例は、Example 3–1 の手順 1 から 6 を完了済みであることを前提としています。
VNIC を作成したあと、VNIC をゾーンに割り当てて、IP インタフェースを構成します。
global# zonecfg -z zone2 zonecfg:zone2> add net zonecfg:zone2:net> set physical=vnic1 zonecfg:zone2:net> end zonecfg:zone2> verify zonecfg:zone2> commit zonecfg:zone2> exit global# zoneadm -z zone2 reboot global# zlogin zone2 zone2# ipadm create-ip vnic1 zone2# ipadm create-addr -a 192.168.3.85/24 vnic1 ipadm: vnic1/v4 zone2# exit
VNIC がゾーンに割り当てられ、VNIC 上に IP インタフェースが構成されました。