VM 間の通信の自動構成には LLDP を使用できます。LLDP は、外部スイッチが反射型リレーをサポートするかどうかに基づいて、ネットワークトラフィックの交換を内部または外部として構成します。LLDP を使用するには、vswitchmode データリンクプロパティーを auto に設定します。最初に、次の点を確認する必要があります。
LLDP パッケージがインストールされている。
LLDP パッケージがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。
# pkg info lldp
LLDP サービスがオンラインになっている。
LLDP サービスがオンラインになっているかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。
# svcs lldp STATE STIME FMRI online Jul_13 svc:/network/lldp:default
dot1-tlv TLV ユニットで EVB が有効になっている。
NIC の LLDP モードが both である。
この例では、EVB が dot1-tlv TLV ユニットで有効になっていて、LLDP モードが both であることを確認するため、次のコマンドを使用します。
# lldpadm show-agentprop -p mode,dot1-tlv net5 AGENT PROPERTY PERM VALUE DEFAULT POSSIBLE net5 mode rw both disable txonly,rxonly,both,disable net5 dot1-tlv rw evb none none,vlanname,pvid,linkaggr,pfc, appln,evb,etscfg,etsreco,all
vswitchmode データリンクプロパティーを auto に設定するには:
# dladm set-linkprop -p vswitchmode=auto net5
vswitchmode データリンクプロパティーを auto に設定した場合は、dladm show-linkprop コマンドの出力を使用して、VM 間の通信が内部的か外部スイッチ経由かを確認できます。
# dladm show-linkprop -p vswitchmode net5 LINK PROPERTY PERM VALUE EFFECTIVE DEFAULT POSSIBLE net5 vswitchmode rw auto remote local local,remote,auto
この出力の EFFECTIVE フィールドの値が remote であるため、LLDP で外部スイッチ上の反射型リレーが有効になっており、VM 間の通信は外部スイッチ経由です。
LLDP についての詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのネットワークデータリンクの管理 の第 5 章リンク層検出プロトコルによるネットワーク接続情報の交換を参照してください。