エラスティック仮想スイッチは、IP ネットワークと仮想ポートという主なリソースに関連付けられています。
IP ネットワークは IPnet とも呼ばれ、IPv4 または IPv6 アドレスのブロックを、そのブロックのデフォルトルーターとともに表します。この IPv4 または IPv6 アドレスのブロックは、サブネットとも呼ばれます。エラスティック仮想スイッチには 1 つの IPnet しか関連付けることができません。仮想ポートを介してエラスティック仮想スイッチに接続するすべての VM は、エラスティック仮想スイッチに関連付けられている IPnet から IP アドレスが割り当てられます。
また、VPort の IP アドレスのプロパティー ipaddr を設定して、VM に IP アドレスを手動で割り当てることもできます。この IP アドレスは、IPnet のサブネット範囲内である必要があります。エラスティック仮想スイッチに IPnet を追加する方法の詳細は、エラスティック仮想スイッチを構成する方法を参照してください。
仮想ポートは VPort とも呼ばれ、VNIC とエラスティック仮想スイッチの間の接続点を表します。VNIC が VPort に接続すると、VNIC は VPort にカプセル化された次のようなネットワーク構成パラメータを継承します。
最大帯域幅、サービスクラス、優先度などの SLA パラメータ
MAC アドレス
IP アドレス
VPort を作成すると、ランダムに生成された MAC アドレスと、関連付けられた IPnet の次に使用可能な IP アドレスがその VPort に割り当てられます。ランダムに生成された MAC アドレスには、ローカルビットが設定された有効な IEEE OUI から成るデフォルトの接頭辞が付けられます。また、evsadm add-vport コマンドを使用して VPort を追加するときに、IP アドレスと MAC アドレスを指定することもできます。VPort を追加する方法の詳細は、エラスティック仮想スイッチを構成する方法を参照してください。
次の表に、VPort のプロパティーを示します。
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プロパティー evs と tenant は、読み取り専用プロパティーであるため変更できません。VPort のプロパティーについての詳細は、evsadm(1M) のマニュアルページを参照してください。