VNIC を VLAN として構成できます。VNIC に特定の VLAN のトラフィックをホストさせるときは、データリンク上の VNIC の VLAN ID を変更する必要があります。
使用する dladm サブコマンドは、VLAN または VLAN として構成された VNIC のどちらを変更するかによって異なります。
dladm create-vlan コマンドを使用して作成された VLAN の場合は、dladm modify-vlan コマンドを使用します。これらの VLAN を表示するには、dladm show-vlan コマンドを使用します。
dladm create-vnic コマンドを使用して作成された VLAN の場合は、dladm modify-vnic コマンドを使用します。これらの VNIC (VLAN ID を持つものを含む) を表示するには、dladm show-vnic コマンドを使用します。
データリンク上に構成されている単一の VNIC または複数の VNIC の VLAN ID を変更できます。同じ VLAN ID を持つすべての VNIC を構成することで、VNIC の VLAN ID をグループとして変更することもできます。
データリンク上に 1 つの VNIC だけが構成されている場合は、次のコマンド構文を使用して VNIC の VLAN ID を変更します。
# dladm modify-vnic –v vid –L link
ここで、vid は VNIC に割り当てる新しい VLAN ID です。
この例では、データリンク net0 上に構成されている vnic0 の VLAN ID が変更されます。
# dladm modify-vnic -v 123 -L net0 # dladm show-vnic LINK OVER SPEED MACADDRESS MACADDRTYPE VIDS vnic0 net0 1000 2:8:20:c2:39:38 random 123
データリンク上に複数の VNIC が構成されている場合、次のコマンド構文を使用して VNIC の VLAN ID を変更します。
# dladm modify-vnic –v vid VNIC
各 VLAN ID は同じデータリンク上の VNIC で一意であるため、VLAN ID は一度に 1 つずつ変更する必要があります。
この例では、vnic0、vnic1、および vnic2 の VLAN ID が変更されます。
# dladm modify-vnic -v 123 vnic0 # dladm modify-vnic -v 456 vnic1 # dladm modify-vnic -v 789 vnic2 # dladm show-vnic LINK OVER SPEED MACADDRESS MACADDRTYPE VIDS vnic0 net0 1000 2:8:20:c2:39:38 random 123 vnic1 net0 1000 2:8:20:5f:84:ff random 456 vnic2 net0 1000 2:8:20:5f:84:ff random 789
それぞれの VNIC が異なるデータリンク上に構成されている場合は、次のコマンド構文を使用して、VNIC の VLAN ID をグループとして変更します。
# dladm modify-vnic –v vid VNIC,VNIC,[...]
この例では、vnic0、vnic1、および vnic2 の VLAN ID がグループとして変更されます。これらの VNIC は、それぞれ、データリンク net0、net1、および net2 上に構成されています。
# dladm modify-vnic -v 123 vnic0,vnic1,vnic2 # dladm show-vnic LINK OVER SPEED MACADDRESS MACADDRTYPE VIDS vnic0 net0 1000 2:8:20:c2:39:38 random 123 vnic1 net1 1000 2:8:20:5f:84:ff random 123 vnic2 net2 1000 2:8:20:5f:84:ff random 123