EVS コントローラは、エラスティック仮想スイッチとそれに関連付けられたすべてのリソースの構成および管理のための機能を提供します。物理マシンにレイヤー 2 セグメントを実装するために必要な情報を取得する、EVS コントローラのプロパティーを設定する必要があります。詳細は、EVS コントローラを参照してください。
EVS コントローラの計画には次の考慮事項があります。
VLAN、VXLAN、またはその両方のいずれを使用してエラスティック仮想スイッチを実装するかを決定します。
VLAN を使用してエラスティック仮想スイッチを実装する場合は、プロパティー uplink-port および vlan-range を設定する必要があります。
VXLAN を使用してエラスティック仮想スイッチを実装する場合は、プロパティー vxlan-range および uplink-port または vxlan-addr を設定する必要があります。オプションで、プロパティー vxlan-mgroup および vxlan-ipvers を設定することもできます。
計算ノードに同じデータリンクがない場合は、計算ノードごとに uplink-port プロパティーに対してデータリンクを指定する必要があります。
たとえば、データリンク net2 を持つ host1 と、データリンク net3 を持つ host2 の 2 つの計算ノードがあるとします。uplink-port プロパティーを設定する場合は、両方のホストのデータリンクを次のように指定する必要があります。
# evsadm set-controlprop -h host1 -p uplink-port=net2 # evsadm set-controlprop -h host2 -p uplink-port=net3