このセクションでは、cpu プロパティーを構成することによって、データリンクに CPU リソースを割り当てる方法について説明します。リングとは異なり、データリンク用の CPU を排他的に割り当てることはできません。複数のデータリンクに CPU の同じセットを割り当てることができます。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
# dladm show-linkprop -p cpus link
データリンクのパケットを処理する CPU のリスト。データリンクの割り込みは、リスト内の CPU のいずれかをターゲットにすることもあります。
# dladm set-linkprop -p cpus=cpu1,cpu2,... link
リンクに割り当てる CPU 番号を示します。そのリンク専用に複数の CPU を割り当てることができます。
# dladm show-linkprop -p cpus link
この例は、データリンク net0 に特定の CPU を専用に割り当てる方法を示しています。
# dladm show-linkprop -p cpus net0 LINK PROPERTY PERM VALUE EFFECTIVE DEFAULT POSSIBLE net0 cpus rw -- 0-2 -- --
この出力は、データリンク net0 に 3 つの CPU (0-2) が暗黙的に割り当てられたことを示します。ただし、CPU はデータリンク net0 に排他的には割り当てられていません。
# dladm set-linkprop -p cpus=0,1 net0 # dladm show-linkprop -p cpus net0 LINK PROPERTY PERM VALUE EFFECTIVE DEFAULT POSSIBLE net0 cpus rw 0-1 0-1 -- --
この出力は、データリンク net0 に 2 つの CPU (0-1) が明示的に割り当てられたことを示しています。割り当てられた CPU はデータリンク net0 のパケットを処理します。