新しいホスト上で zonepath が表示されるように、SAN ベースのストレージを再構成できます。
1 つのシステム上のすべてのゾーンを別のシステムに移動しなければならない場合、レプリケーションストリームにはスナップショットとクローンを保持するという利点があります。スナップショットとクローンは、pkg、beadm create、および zoneadm clone コマンドによって幅広く使用されます。
P2V または V2V の移行を行うには、5 つの手順があります。
P2V の場合、Oracle Solaris 構成のソースホストを次のように解析します。
ネットワーク接続要件に基づき、非大域ゾーンの IP タイプ (排他的 IP または共有 IP) を判定します。
ターゲットホストの大域ゾーンに追加の構成が必要かどうかを判定します。
アプリケーションデータとファイルシステムの移行方法を決定します。
–b オプションによって実行した zonep2vchk の基本解析は、Oracle Solaris 構成に関連する基本問題またはソース大域ゾーンによって使用される機能を特定します。s オプションを使用した –zonep2vchk の静的解析は、ソース大域ゾーン上の特定のアプリケーションに関連する問題を特定するために役立ちます。–r によって実行した zonep2vchk の実行時解析は、現在実行中のアプリケーションに、ゾーン内で機能しない可能性がある操作がないかどうかを検査します。
ソースシステムまたはゾーンをアーカイブします。Oracle Solaris インスタンスのアーカイブは、場合によっては個別に移行予定のデータを除外することがあります。ゾーン移行ツールおよびユーティリティーについてと Zones on Shared Storage についての項目を参照してください。
次のような追加のデータとファイルシステム用の移行方針を選択します。
アーカイブにデータを含めます。ゾーン移行ツールおよびユーティリティーについてを参照してください。
ターゲット大域ゾーンから SAN ストレージにアクセスして SAN のデータを移行し、zonecfg add fs を使用してそのデータをゾーンで使用できるようにします。
ソースホスト上の zpool をエクスポートし、ストレージを移動し、ターゲット大域ゾーン上に zpool をインポートすることによって、ZFS zpools 内のストレージは移行できます。これらの ZFS ファイルシステムは、次に zonecfg add dataset または zonecfg add fs を使用してターゲットゾーンに追加できます。また、SAN ストレージデバイス上の zpools もこの方法で移行できます。
ターゲットホスト上のターゲットゾーンのゾーン構成 (zonecfg) を作成します。
P2V の場合は、zonep2vchk コマンドを –c オプションとともに使用して、構成の作成を支援します。
V2V の場合は、ソースホスト上で zonecfg –z source_zone export コマンドを使用します。Oracle Solaris 10 ゾーンに Oracle Solaris 10 コンテナを移行する場合は、必ずブランドを solaris10 に設定してください。
必要に応じて (たとえば、ネットワーク接続リソースを更新するために)、エクスポートされた zonecfg を確認して変更します。
アーカイブを使用して、ターゲットホスト上でゾーンをインストールまたは接続します。新しい sysconfig プロファイルが指定できるようになっているか、または最初のブート時に sysconfig ユーティリティーを実行できます。