この手順を使用して、構成済みの非大域ゾーンをインストールします。インストールオプションについては、ゾーンのインストール方法を参照してください。
ゾーンは、独自の ZFS データセット上に存在する必要があります。ZFS のみがサポートされます。zoneadm install コマンドは、ゾーンのインストール時に zonepath に対して ZFS ファイルシステム (データセット) を自動的に作成します。ZFS データセットを作成できない場合、ゾーンのインストールは行われません。
この手順を実行するには、大域管理者または大域ゾーン内で適切な承認を持つユーザーである必要があります。
詳細は、Oracle Solaris 11.2 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
global# zoneadm -z my-zone install
global# zoneadm -z my-zone install -m manifest -c [ profile | dir ]
global# zoneadm -z my-zone install -a archive -s -u
global# zoneadm -z my-zone install -d path -p -v
このゾーンに対して ZFS ファイルシステムが作成されたことが表示されます。
ゾーンのルートファイルシステムに必要なファイルおよびディレクトリがゾーンのルートパスにインストールされる際、さまざまなメッセージが表示されます。
global# zoneadm list -v # zoneadm list -cvd ID NAME STATUS PATH BRAND IP 0 global running / solaris shared - my-zone configured /zones/my-zone solaris excl
状態が構成済みであると表示された場合は、メッセージに示された修正を行い、zoneadm install コマンドを再度実行します。
状態が不完全であると表示された場合は、最初に次のコマンドを実行します。
global# zoneadm -z my-zone uninstall
メッセージに示された修正を行い、zoneadm install コマンドを再度実行します。
force サブコマンドを使用する前に、ソースゾーンをアンインストール済みの状態にする必要があります。
zoneadm -z my-zone uninstall
その後、zoneadm install に対して –x オプションを使用して、インストールを続行し、既存のデータを上書きします。
-x force-zpool-import -x force-zpool-create=zpoolname -x force-zpool-create=zpoolname1,zpoolname2,zpoolname3 -x force-zpool-create-all
このオプションは、zpool create –f コマンドに似ています。
-x force-zpool-create=zpoolname は、1 回または複数回使用できます。
global# zoneadm list -iv
次のような情報が表示されます。
ID NAME STATUS PATH BRAND IP 0 global running / solaris shared - my-zone installed /zones/my-zone solaris excl
トラブルシューティング
ゾーンのインストールが中断または失敗した場合は、ゾーンの状態は不完全なままになります。uninstall –F を使用して、ゾーンを構成済みの状態にリセットします。
次のステップ
このゾーンは、デフォルトでは、Oracle Solaris 11.2 でのシステムサービスの管理 の第 3 章サービスの管理で説明されている最小ネットワーク構成でインストールされています。ゾーンへのログイン時に、オープンなネットワーク構成に切り替えることも、個別のサービスを有効または無効に設定することもできます。詳細は、サービスの有効化を参照してください。