大域ゾーンで ps コマンドを実行する場合、ユーザーおよびグループ名は大域ゾーンのネームサービスを使用して解決されます。システムの非大域ゾーンで実行しているプロセスは、大域ゾーンのネームサービスに一致したユーザーおよびグループ名を表示します。これらの大域ゾーン名は、非大域ゾーンの名前サービスで構成された名前とは異なる可能性があります。
ps コマンドに、次の変更が加えられました。
出力形式の指定には –o オプションを使用します。このオプションを使用すると、プロセスのゾーン ID またはプロセスを実行中のゾーンの名前を出力できます。
指定されたゾーン内のプロセスだけをリスト表示するには、–z zonelist オプションを使用します。ゾーンの指定には、ゾーン名またはゾーン ID を使用できます。このオプションは、大域ゾーン内でコマンドを実行する場合にのみ有用です。
プロセスに関連するゾーンの名前を出力するには –Z オプションを使用します。列見出し ZONE の下に名前が出力されます。
詳細は、ps(1) のマニュアルページを参照してください。
–z zonename オプションが、次の Oracle Solaris ユーティリティーに追加されました。このオプションを使用して情報をフィルタ処理し、指定したゾーンだけを含めることができます。
ipcs (ipcs(1) のマニュアルページを参照)
pgrep (pgrep(1) のマニュアルページを参照)
ptree (proc(1) のマニュアルページを参照)
prstat (prstat(1M) のマニュアルページを参照)
コマンドに加えられた変更の全一覧については、Table 10–5 を参照してください。