solaris パッケージングリポジトリは、ゾーン環境の管理に使用されます。
pkg コマンドを使用してシステムを新しいバージョンの Oracle Solaris にアップグレードすると、ゾーンは自動的に更新されます。
イメージパッケージングシステム (IPS) (pkg(5) に記載) は、パッケージのインストール、アップグレード、削除などのソフトウェアのライフサイクル管理のために提供されるフレームワークです。IPS を使用すると、ソフトウェアパッケージの作成、パッケージリポジトリの作成と管理、および既存のパッケージリポジトリのミラー化を行うことができます。
Oracle Solaris オペレーティングシステムを初期インストールしたあと、イメージパッケージングシステムの CLI および GUI (パッケージマネージャー) クライアントを使用して、追加のソフトウェアアプリケーションをパッケージリポジトリからインストールできます。
システムにパッケージをインストールすると、IPS クライアントを使用してパッケージを検索、アップグレード、および管理できるようになります。また、IPS クライアントを使用して、システム全体を新しい Oracle Solaris リリースにアップグレードしたり、リポジトリの作成および管理や、既存のリポジトリのミラー化を行なったりすることもできます。
IPS がインストールされているシステムからインターネットにアクセスできる場合、クライアントは Oracle Solaris 11.2 パッケージリポジトリ (デフォルトの solaris パブリッシャー) http://pkg.oracle.com/solaris/release/ にアクセスしてソフトウェアをインストールできます。
ゾーン管理者は、このドキュメントに記載されている制限の範囲内でパッケージツールを使用して、非大域ゾーンにインストールされたすべてのソフトウェアを管理できます。
ゾーンがインストールされている場合は、次の一般的な指針が適用されます。
パッケージが大域ゾーンにインストールされている場合、非大域ゾーンでは大域ゾーンのシステムリポジトリサービスからパッケージをインストールすることができ、そのパッケージをインストールするためにネットワークを使用する必要はありません。そのパッケージが大域ゾーンにインストールされていない場合、ゾーンはゾーンプロキシサービスを使用してパブリッシャーにアクセスし、大域ゾーンを使用して、ネットワーク経由でパッケージをインストールする必要があります。
大域管理者または適切な承認を持つユーザーは、システムのすべてのゾーン内のソフトウェアを管理できます。
非大域ゾーンのルートファイルシステムは、Oracle Solaris パッケージツールを使用することで、大域ゾーンから管理できます。Oracle Solaris パッケージツールは、共通パッケージ (バンドル) 製品、スタンドアロン (別パッケージ) 製品、およびサードパーティー製品を管理するために、非大域ゾーン内でサポートされます。
パッケージツールは、ゾーン対応の環境で動作します。このツールを使用すると、パッケージを非大域ゾーンにもインストールできます。