Oracle® Solaris ゾーンの作成と使用

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更新: 2015 年 5 月
 
 

非大域ゾーンで使用されるリソース制御

ゾーン内でのリソース管理機能の使用に関する追加情報については、Oracle Solaris 11.2 でのリソースの管理 のこの機能について説明した章を参照してください。

リソース管理の章に記載されたリソース制御および属性はすべて、大域ゾーンおよび非大域ゾーンの /etc/project ファイル、NIS マップ、または LDAP ディレクトリサービスで設定できます。指定されたゾーンの設定は、そのゾーンにのみ影響を及ぼします。異なるゾーン内で自動実行中のプロジェクトは、ゾーンごとに別個の制御セットを保持できます。たとえば、大域ゾーン内のプロジェクト A を project.cpu-shares=10 に設定し、非大域ゾーン内の Project A を project.cpu-shares=5 に設定できます。それぞれが該当するゾーン内でのみ機能する、rcapd のインスタンスをシステム上で複数実行できます。

ゾーン内部のプロジェクト、タスク、およびプロセスを制御するため、ゾーン内で使用するリソースの制御および属性は、プールおよびゾーン規模のリソース制御に関する追加要件に従います。

1 つの非大域ゾーンにはリソースプールを 1 つだけ関連付けることができますが、プールは特定のゾーンに排他的に割り当てる必要はありません。1 つのプール内のリソースを複数の非大域ゾーンが共有してもかまいません。ただし、十分な特権を付与されたプロセスを使って、大域ゾーン内のプロセスを任意のプールにバインドすることが可能です。リソースコントローラ poold は、大域ゾーン内だけで動作します。大域ゾーン内には、リソースコントローラが動作するプールが複数存在します。poolstat ユーティリティーを非大域ゾーンで実行すると、そのゾーンに関連付けられているプールの情報だけが表示されます。非大域ゾーンで引数なしで pooladm コマンドを実行すると、そのゾーンに関連付けられているプールの情報だけが表示されます。

ゾーン規模のリソース制御が project ファイルで設定されている場合、そのリソース制御は有効にはなりません。ゾーン規模のリソース制御は、zonecfg ユーティリティーを使って設定されます。