Oracle® Solaris ゾーンの作成と使用

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更新: 2015 年 5 月
 
 

iSCSI URI

iSCSI URI タイプは、iSCSI ネットワークベースのストレージプロトコルを介してアクセスされるストレージデバイスを記述します。これは常にディスク全体を示します。

次に URI 構文のリストを示します。

  • iscsi:///luname.naa.ID

  • iscsi://host[:port]/luname.naa.ID

URI 構文の使用例は次のとおりです。

  • iscsi:///luname.naa.600144f03d70c80000004ea57da10001

  • iscsi://[::1]/luname.naa.600144f03d70c80000004ea57da10001

  • iscsi://hostname/luname.naa.600144f03d70c80000004ea57da10001

  • iscsi://hostname:3260/luname.naa.600144f03d70c80000004ea57da10001

  • iscsi://10.10.10.9/luname.naa.600144f03d70c80000004ea57da10001

luname のみの URI 形式および ID の説明については、論理ユニット URIを参照してください。

オプションで、hostname[:port] 権限セクションには、認証されていない SendTargets 検出アドレスを使用して iSCSI イニシエータを自動的に構成するための情報が記されます。IPv6 アドレスは、角括弧 ([]) で囲む必要があります。

静的または iSNS ベースの構成の場合か、認証を使用する場合にかぎり、luname のみの URI 形式を使用します。これらの関数は、使用する前に、ゾーンフレームワークの外部で構成する必要があります。

iSER トランスポートを介して iSCSI を使用する場合は、iSCSI ストレージの URI は透過的にこれも許可します。iSER を使用するには、ターゲットと発信元は、Infiniband (IB) パーティションリンクに割り当てられたアドレスを通過する必要があります。大域ゾーンで、dladm create-part コマンドを使用して IB パーティションを設定し、ipadm create-ip コマンドと ipadm create-addr コマンドを使用して IB パーティションにターゲットと発信元のアドレスを割り当てる必要があります。このアドレスは、続いて、ターゲットの検出アドレスを指定するために、iSCSI ストレージ URI の権限セクションで使用されます。

InfiniBand (IB) ハードウェアが存在し、InfiniBand Reliable-Connected (RC) 接続を確立できる場合、iSER 対応の発信元は、iSER 対応のターゲットへの iSER 接続を使用します。RC 接続を確立できない場合、接続は IP ベースの接続を使用して確立されます。