Oracle® Solaris ゾーンの作成と使用

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更新: 2015 年 5 月
 
 

ゾーンのインストール、クローニング、接続用のオプション

以降のセクションでは、zoneadminstallclone、および attach サブコマンドに対し、3 つの使用可能なオプションについて説明します。

–x force-zpool-import オプション

このオプションは、ゾーン構成で指定されたすべての zpool リソースに適用され、たとえば別のシステムで使用されているように思われる ZFS ストレージプールをすべて強制的にインポートするように、ゾーンフレームワークに指示します。これは、zpool import -f コマンドの動作を模倣します。

このオプションは、たとえば、zoneadm detach コマンドや zoneadm uninstall コマンドを使用して ZFS ストレージプールが別のシステムに適切にエクスポートされなかった場合に、ゾーンの移行中に新しいシステムに ZFS ストレージプールを簡単にインポートできるようにします。これらの状況において、特定のゾーンに対して構成されたすべての ZFS ストレージプールに、強制インポートを適用する必要があります。

–x force-zpool-create= オプション

このオプションは、既存の古いプールに対して、またはほかの目的で現在使用されているように見えるデバイス上に新しい ZFS ストレージプールを強制的に作成するように、ゾーンフレームワークに対して指示します。これは、zpool create -f コマンド構文の動作を模倣します。

このオプションのスコープは、たとえば、zpool 名のコンマ区切りのリストで指定されたり、オプションを複数回使用して指定された ZFS ストレージプールに限られます。

-x force-zpool-create=rpool,pool2,pool3
-x force-zpool-create=pool1 -x force-zpool-create=pool2

ここで使用される ZFS ストレージプール名は、ゾーン構成内の対応する zpool リソースの名前プロパティーです。rootzpool リソースによって記述された ZFS ストレージプールを指定するには、rpool の名前を使用します。

–x force-zpool-create-all オプション

このオプションは、ゾーン構成で指定されたすべての zpool リソースおよび rootzpool リソースに対して新しい ZFS ストレージプールを強制的に作成するように、ゾーンフレームワークに指示します。