Oracle® Solaris Studio 12.4: dbx コマンドによるデバッグ

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更新: 2015 年 1 月
 
 

save コマンドの使用

save コマンドは、直前に実行された run コマンド、rerun コマンド、または debug コマンドから save コマンドまでに発行されたデバッグコマンドをすべてファイルに保存します。デバッグセッションのこのセグメントは、「デバッグ実行」と呼ばれます。

発行されたデバッグコマンドのリストに加えて、save コマンドでは、実行開始時のプログラムの状態に関するデバッグ情報 (ブレークポイントや表示リストなど) が保存されます。保存された実行を復元するとき、dbx は、保存ファイル内にあるこれらの情報を使用します。

デバッグ実行の一部、つまり、入力されたコマンドのうち指定する数だけ最後から除いたものを保存することもできます。

image:save コマンドによる完全な実行の保存と、save-2 コマンドによる最後の 2 ステップを除いた実行の保存を示す図

保存する実行の終了位置がわからない場合は、history コマンドを使用して、セッション開始以降に発行されたデバッグコマンドのリストを確認してください。


注 -  デフォルトでは、save コマンドは特殊ファイルに情報を書き込みます。デバッグ実行後に復元可能なファイルへ保存する場合は、save コマンドでファイル名を指定することができます。一連のデバッグ実行をチェックポイントとして保存するを参照してください。

save コマンドは、デバッグ全体を保存する時点で発行します。

(dbx) save

デバッグ実行の一部を保存するには、number オプションを含めます。ここで、numbersave コマンドから前に戻った、保存したくないコマンドの数です。

(dbx) save -number