Oracle® Solaris Studio 12.4: dbx コマンドによるデバッグ

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更新: 2015 年 1 月
 
 

dbx コマンドによって使用される静的および動的情報

通常、Java アプリケーションに関する情報の多くは、JVM ソフトウェアが起動してからのみ利用でき、終了すると利用できなくなります。ただし、Java アプリケーションのデバッグでは、dbx は、JVM ソフトウェアを起動する前にシステムクラスパスとユーザークラスパスに含まれているクラスファイルと JAR ファイルから必要な情報の一部を収集します。これらの情報により、dbx はユーザーがアプリケーションを実行する前に、ブレークポイントでより適切なエラー検査を実行できます。

一部の Java クラスとその属性には、クラスパス経由でアクセスできないことがあります。dbx は、これらのクラスを検査したり、ステップ実行したりできます。また、式解析プログラムは、これらのクラスが実行時にロードされたあと、アクセスできるようになります。ただし、dbx が収集する情報は一時的な情報であり、JVM ソフトウェアが終了すると利用できなくなります。

Java アプリケーションのデバッグに dbx が必要とする情報はどこにも記録されません。このため dbx は、Java のソースファイルを読み取り、コードをデバッグしながらその情報を取得しようとします。