Oracle® Solaris Studio 12.4: dbx コマンドによるデバッグ

印刷ビューの終了

更新: 2015 年 1 月
 
 

スタックトレースの使用

並列領域内で実行が停止されると、where コマンドは、アウトラインサブルーチンを含むスタックトレースを表示します。

(dbx) where
current thread: t@4
=>[1] _$d1E48.main(), line 52 in "test.c"
  [2] _$p1I46.main(), line 48 in "test.c"

--- frames from parent thread ---
current thread: t@1
  [7] main(argc = 1, argv = 0xffffffff7fffec98), line 46 in "test.c"

スタックの上位フレームはアウトライン関数のフレームです。コードが略述されているにもかかわらず、ソース行番号は依然として 15 にマップされます。

並列領域で実行が停止されたときに、関連フレームがアクティブ状態である場合、スレーブスレッドの where コマンドはマスタースレッドのスタックトレースを出力します。マスタースレッドの where コマンドは完全トレースバックを行います。

また、まず omp_team コマンドを使用して現在のチーム内のすべてのスレッドを一覧表示し、次にマスタースレッド (OpenMP スレッド ID が 0 のスレッド) に切り替え、そのスレッドからスタックトレースを取得することによって、実行がスレーブスレッド内のブレークポイントにどのように到達したかを判定することもできます。