dbx では、OpenMP コード上で stop、when、および trace コマンドで使用できるイベントが提供されます。これらのコマンドとともにイベントを使用する方法については、イベント指定の設定を参照してください。
バリアーに入っているスレッドのイベントを追跡します。
type の有効な値は次のとおりです。
explicit – 明示的なバリアーを追跡する
implicit – 暗黙的なバリアーを追跡する
type を指定しなければ、明示的なバリアーだけが追跡されます。
state の有効な値は次のとおりです。
enter – いずれかのスレッドがバリアーに入ったときにイベントを報告する
exit – いずれかのスレッドがバリアーを出たときにイベントを報告する
all_entered – すべてのスレッドがバリアーに入ったときにイベントを報告する
state を指定しない場合のデフォルトは all_entered です。
enter または exit を指定する場合は、そのスレッドのみの追跡を指定するためにスレッド ID を含めることができます。
taskwait に入っているスレッドのイベントを追跡します。
state の有効な値は次のとおりです。
enter – スレッドが taskwait に入ったときにイベントを報告する
exit – すべての子タスクが完了したときにイベントを報告する
state を指定しない場合のデフォルトは exit です。
順序付き領域に入っているスレッドのイベントを追跡します。
state の有効な値は次のとおりです。
begin – 順序付き領域が開始したときにイベントを報告する
enter – スレッドが順序付き領域に入ったときにイベントを報告する
exit – スレッドが順序付き領域を出たときにイベントを報告する
state を指定しない場合のデフォルトは enter です。
クリティカル領域に入っているスレッドのイベントを追跡します。
不可分領域に入っているスレッドのイベントを追跡します。
state の有効な値は次のとおりです。
begin – 微細領域が開始したときにイベントを報告する
exit – スレッドが微細領域を出たときにイベントを報告する
state を指定しない場合のデフォルトは begin です。
フラッシュを実行しているスレッドのイベントを追跡します。
タスクの作成と終了を追跡します。
state の有効な値は次のとおりです。
create – タスクが作成されてすぐ、その実行が開始される前にイベントを報告する
start – タスクがその実行を開始したときにイベントを報告する
finish – タスクがその実行を完了し、終了されようとしているときにイベントを報告する
state を指定しない場合のデフォルトは start です。
マスター領域に入るマスタースレッドのイベントを追跡します。
単一領域に入っているスレッドのイベントを追跡します。