dbx では、ブレークポイントを設定するため、3 種類のコマンドを使用することができます。
stop – プログラムは stop コマンドで作成されたブレークポイントに到達すると停止します。このプログラムは、cont、step、または next などのほかのデバッグコマンドを発行するまで再開できません。
when – プログラムは when コマンドで作成されたブレークポイントに到達すると停止し、dbx が 1 つまたは複数のデバッグコマンドを実行した後、プログラムは実行コマンドに stop が含まれていないかぎり続行します。
trace – trace は変数の値の変更など、プログラム内のイベントに関する情報を表示します。トレースの動作はブレークポイントと異なりますが、トレースとブレークポイントは類似したイベントハンドラを共有します。プログラムは、trace コマンドで作成されたブレークポイントに到達すると処理を停止し、イベント固有の trace 情報行を出力したあと、処理を再開します。
stop、when、および trace コマンドはすべて、イベントの指定を引数として取ります。イベントの指定は、ブレークポイントのベースとなるイベントを説明しています。イベント指定の詳細については、イベント指定の設定を参照してください。
マシンレベルのブレークポイントを設定するには、stopi、wheni、および tracei コマンドを使用します。詳細については、Chapter 18, 機械命令レベルでのデバッグを参照してください。