Oracle® Solaris Studio 12.4: dbx コマンドによるデバッグ

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更新: 2015 年 1 月
 
 

シグナルの捕獲

dbx は、catch コマンドをサポートしています。このコマンドは、dbx が catch リストに登録されているシグナルのいずれかを検出したらプログラムを停止するよう dbx に指示します。

デフォルトのシグナル捕獲リスト (catch リスト) には、33 種類の検出可能なシグナルのうちの 22 種類が含まれています (これらの数はオペレーティングシステムとそのバージョンによって異なります)。デフォルトの catch リストは、リストにシグナルを追加したり削除したりすることによって変更できます。


注 -  dbx が受け入れるシグナル名のリストには、dbx がサポートしているバージョンの Oracle Solaris オペレーティング環境によってサポートされるすべてのシグナル名が含まれています。 そのため、dbx は、ユーザーが実行しているバージョンの Oracle Solaris オペレーティング環境ではサポートされないシグナルを受け入れる可能性があります。たとえば、dbx は、ユーザーが Solaris 7 OS を実行していても、Solaris 9 OS によってサポートされているシグナルを受け付けます。実行している Oracle Solaris OS によってサポートされるシグナルのリストについては、signal(3head) のマニュアルページを参照してください。

現在トラップされているシグナルのリストを確認するには、signal 引数を指定せずに catch と入力します。

(dbx) catch

プログラムによって検出されたときに dbx によって現在無視されているシグナルのリストを確認するには、signal 引数を指定せずに ignore と入力します。

(dbx) ignore