Oracle® Solaris Studio 12.4: dbx コマンドによるデバッグ

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更新: 2015 年 1 月
 
 

シグナルイベントについて

デバッグ中のプロセスにシグナルが送信されると、そのシグナルはカーネルによって dbx に送られます。通常、このことはプロンプトによって示されますが、そこでは次の 2 つの操作から 1 つを選択してください。

  • プログラムが再開されたときにシグナルを取り消して (cont コマンドのデフォルトの動作です)、SIGINT (Ctrl + C) による割り込みと再開を容易にします。Figure 14–1 を参照してください。

  • 次のコマンドを使用して、シグナルをプロセスに転送します。

    cont -sig signal

    signal は、シグナル名またはシグナル番号です。

図 14-1  SIGINT シグナルの阻止と取り消し

image:シグナルが転送される通常のケースと、dbx によってシグナルが阻止されキャンセルされるデバッグ中のケース。

さらに、特定のシグナルを頻繁に受信する場合、そのシグナルを表示させずに受信したシグナルを dbx が自動的に転送するように設定できます。次のように入力します。

ignore signal

ただし、そのシグナルは引き続きプロセスに転送されます。シグナルがデフォルト設定で、このように自動送信されるようになっているからです (ignore コマンドを参照)。