Microsoft オペレーティングシステム用のボリュームシャドウコピーサービス (VSS) は、システム上のアプリケーションがボリュームへの書き込みを続行している間にボリュームバックアップを実行できるようにするためのフレームワークを提供します。VSS が提供する一貫性のあるインタフェースによって、ディスク上のデータを更新するユーザーアプリケーション (VSS 書き込み側) と、アプリケーションをバックアップするユーザーアプリケーション (VSS リクエスト側) との間で調整が可能になります。VSS は特に次のものを提供します。
アプリケーションとファイルシステムのアクティビティーを調整するバックアップインフラストラクチャ
シャドウコピーと呼ばれる、特定の時点での合体したコピーを作成するための場所
Oracle ZFS Storage Appliance Provider for Volume Shadow Copy Service Software は、Oracle ZFS Storage Appliance が、ブロックターゲットを使用している Windows ホストの一貫性のあるスナップショットを作成できるようにする VSS ハードウェアプロバイダです。VSS は、ブロックデータが一貫性を保つようにスナップショットを調整します。プロバイダはアプライアンス上のワークフローのセットと通信して、アプリケーションから見たスナップショットの取得を調整します。これは iSCSI とファイバチャネルの両方で動作します。
Oracle ZFS Storage Appliance Provider for Volume Shadow Copy Service Software は、この機能とアプリケーション間の調整とを必要とするホスト上にインストールします。このアプリケーション統合のためのドキュメント全体は、ダウンロードしたコンポーネントに readme ファイルの形式でパッケージされています。このプロバイダソフトウェアと readme ファイルは、Oracle Technology Network で Oracle ZFS Storage Appliance ソフトウェアプロバイダおよびプラグインパッチの一部として入手できます。VSS の詳細な情報は、Microsoft の Web サイト http://msdn.microsoft.com/en-us/library/aa384649 で入手できます。