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Oracle® ZFS Storage Appliance 管理ガイド、Release OS8.6.x

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更新: 2016 年 9 月
 
 

ディスク間バックアップでのレプリケーションの使用

ターゲットアプライアンス上のレプリカには、最後に実行されたレプリケーション更新時点でのソースアプライアンスからレプリケートされたすべてのデータが含まれています。レプリカは、データが破棄または破壊される場合に備えて、元のソースのバックアップとして使用できます。

レプリケーションパッケージ内のデータには、次のいずれかの方法を使用してアクセスできます。

  • レプリケーションパッケージをエクスポートする - 選択したレプリケーションパッケージをエクスポートした場合、エクスポートされたシェアには最後に実行されたレプリケーション更新のデータが含まれています。シェアをエクスポートしたあと、シェアのルートディレクトリの .zfs/snapshot ディレクトリに移動することによって、すべてのシェアの特定のスナップショットデータにアクセスできます。.zfs ディレクトリは通常は表示されませんが、非表示のファイルシステムスナップショットディレクトリへのアクセスの説明に従って、サブディレクトリまたはファイル名を明示的に指定することによってアクセスできます。スナップショット表示プロパティーの変更については、「ファイルシステムスナップショットディレクトリを表示する」(BUICLI) を参照してください。

  • レプリケーションパッケージのクローンを作成する - レプリケーションパッケージのクローンの作成には、ソースアプライアンスから受け取った最新のデータが使用されます。クローニングよって、レプリケーションパッケージはプロジェクト内のすべてのデータに読み書きアクセス可能な新規プロジェクトに変換されます。クローンが作成されたプロジェクトには、どの既存のプロジェクトとも競合しない一意の名前、マウントポイント、および SMB リソース名を設定する必要があります。詳細は、「レプリケーションパッケージのクローニング」(BUICLI) を参照してください。

  • レプリケーションパッケージからシェアのクローンを作成する - レプリケーションパッケージから最新のレプリケーションより前に作成された個々のシェアスナップショットのクローンを作成できます。レプリケーションパッケージから個々のスナップショットをクローニングすることにより、スナップショット作成時にソースアプライアンス上に存在していたデータへの読み書きアクセス権が提供されます。詳細は、「スナップショットのクローニング」(BUICLI) を参照してください。

  • レプリケーションパッケージを切断する - 切断操作では、レプリケーションパッケージを新規プロジェクトに変換するため、プロジェクト内のデータに読み書きアクセスできるようになります。ソースアプライアンスとターゲットアプライアンス間のレプリケーション接続は、この操作のあとに切断されます。新規プロジェクトには、どの既存のプロジェクトとも競合しない一意の名前、マウントポイント、および SMB リソース名を設定する必要があることに注意してください。詳細は、レプリケーションパッケージの切断BUIおよびCLIを参照してください。

  • レプリケーションパッケージを逆方向にする - 逆向きレプリケーションでは、レプリケーションパッケージを新規プロジェクトに変換するため、プロジェクト内のデータに読み書きアクセスできるようになります。レプリケーション接続は保持され、レプリケーションを元のソースアプライアンスに戻すことができる新しいレプリケーションアクションが作成されます。詳細は、逆向きレプリケーションの動作方法を参照してください。

ユーザー生成のスナップショットを保持する

「ターゲットでユーザー生成スナップショットを保持する」プロパティーにより、リモートレプリケーションを使用した無期限のディスク間増分バックアップソリューションが提供されます。ソースアプライアンス上で作成されたユーザースナップショットは、バックアップリポジトリとして機能するターゲットアプライアンスにレプリケートされます。

このプロパティーを設定すると、ユーザー生成スナップショットをソースとターゲットのアプライアンス上で独立して管理できます。通常、ソースアプライアンス上のユーザー生成スナップショットを破棄すると、スナップショットは、レプリケーション更新のあとですぐにターゲットアプライアンス上で破棄されます。ターゲット上のユーザー生成スナップショットを保持するには、レプリケーションアクションを作成または編集するときにこのプロパティーを設定します。

ユーザー生成スナップショットが必要なくなったときは、ターゲットアプライアンス上で手動で破棄します。スナップショットを破棄するには、「スナップショットの破棄」(BUICLI) を参照してください。アプライアンスでスナップショットの領域を管理する方法の詳細は、スナップショットの領域管理を参照してください。

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