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Oracle® ZFS Storage Appliance 管理ガイド、Release OS8.6.x

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更新: 2016 年 9 月
 
 

Oracle Intelligent Storage Protocol

Oracle Intelligent Storage Protocol (OISP) を使用すると、Oracle Direct NFS (dNFS) クライアントは、入出力要求に関連付けられた属性をエンコードして Oracle ZFS Storage Appliance に渡すことができます。これらの属性には、入出力要求のターゲットであるデータベースファイルのタイプ、ファイルのレコードサイズ、入出力要求を発行するデータベースの ID などの情報が含まれています。

Oracle ZFS Storage Appliance は、これらの属性をデコードして使用し、データベース構成を単純化して、データベースのパフォーマンスを改善し、データベースクライアントによって生成される入出力ワークロードのソースに対する可観測性を提供します。

データベースレコードサイズ

Oracle dNFS クライアントは、入出力要求ごとのファイルのタイプに基づいて最適なレコードサイズを渡すことができます。レコードサイズが渡されると、シェアまたはプロジェクトで「データベースレコードサイズ」プロパティー設定がオーバーライドされます。レコードサイズは、新たに作成されたファイルでのみ設定できます。ファイルがすでに存在する場合は、レコードサイズは変更されません。

同期書き込みバイアスのヒント

Oracle dNFS クライアントは、入出力要求を待機時間の影響を受けるものとして処理するか、スループット指向として処理するように Oracle ZFS Storage Appliance に要求する、書き込み入出力要求に関連付けられた書き込みバイアスの「ヒント」を渡すことができます。ヒントが渡されると、シェアまたはプロジェクトで「同期書き込みバイアス」プロパティー設定がオーバーライドされます。

データベース名別の分析内訳

Oracle 12c dNFS クライアントは、入出力要求の発行を行うデータベースの識別情報 (SID) またはコンテナデータベースおよびプラガブルデータベースの識別情報 (SID:SID) を渡すことができます。Oracle ZFS Storage Appliance 分析では、内訳を選択することでデータベースの SID 名別の入出力統計内訳を表示したり、「アプリケーション ID」別にドリルしたりできます。

OISP 対応プロトコルおよびクライアント

プロトコル: NFSv4

クライアント: Oracle Database NFS (dNFS) クライアント