Oracle® Solaris Studio 12.4: パフォーマンスアナライザ

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更新: 2015 年 1 月
 
 

「呼び出し元-呼び出し先」ビュー

「呼び出し元-呼び出し先」ビューには、コード内の関数間の呼び出し関係がパフォーマンスメトリックとともに表示されます。「呼び出し元-呼び出し先」ビューを使用すると、呼び出しスタックフラグメントを 1 回に呼び出し 1 つずつ構築することによって、コード分岐がないかメトリックを詳細に検査できます。

このビューには、上部に「呼び出し元」パネル、中央に「スタックフラグメント」パネル、下部に「呼び出し先」パネルの 3 つの個別のパネルが表示されます。「呼び出し元-呼び出し先」ビューをはじめて開いたとき、「スタックフラグメント」パネル内の関数は、「関数」ビューや「ソース」ビューなどの、ほかのアナライザビューのいずれかで選択した関数になります。「呼び出し元」パネルには、「スタックフラグメント」パネル上の関数を呼び出す関数が一覧表示され、「呼び出し先」パネルには、「スタックフラグメント」パネル上の関数によって呼び出される関数が一覧表示されます。

呼び出しスタックに呼び出し元または呼び出し先を 1 回に呼び出し 1 つずつ追加することによって、1 つの関数を中心にして呼び出しスタックフラグメントを構築できます。

スタックフラグメントに呼び出しを追加するには、「呼び出し元」ペインまたは「呼び出し先」ペイン内の関数をダブルクリックするか、または関数を選択して「追加」ボタンをクリックします。

関数呼び出しを削除するには、呼び出しスタックフラグメントの上部または下部にある関数をダブルクリックするか、あるいは上部または下部の関数を選択して「削除」をクリックします。


ヒント  -  コンテキストメニューから「追加」や「削除」のタスクを実行するには、関数を右クリックし、適切なコマンドを選択します。

関数を呼び出しスタックフラグメントの先頭 (上部)、中心、または末尾 (下部) として設定するには、関数を選択して「先頭を設定」、「中心を設定」、または「末尾を設定」をクリックします。この新しい順序により、現在呼び出しスタックフラグメント内にあるほかの関数が「呼び出し元」領域または「呼び出し先」領域内の、スタックフラグメント内の選択された関数の新しい場所を基準とした適切な場所に移動します。

呼び出しスタックフラグメントへの変更履歴をたどるには、「スタックフラグメント」パネルの上にある「戻る」ボタンと「進む」ボタンを使用します。

スタックフラグメント内の関数を追加したり削除したりすると、メトリックスがフラグメント全体に対して計算され、そのフラグメント内の最後の関数の隣に表示されます。

「呼び出し元-呼び出し先」ビューの任意のパネルで関数を選択してから右クリックしてコンテキストメニューを開くと、フィルタを選択できます。データは、このビューおよびアナライザのすべてのデータビューでの選択に従ってフィルタされます。コンテキストフィルタの使用方法の詳細は、オンラインヘルプを参照してください。

    「呼び出し元-呼び出し先」ビューには、属性メトリックが表示されます。

  • 「スタックフラグメント」パネル内の呼び出しスタックフラグメントの場合、属性メトリックは、その呼び出しスタックフラグメントの排他的メトリックを表します。

  • 呼び出し先の場合、属性メトリックは、呼び出し先のメトリックのうち、呼び出しスタックフラグメントからの呼び出しに起因する部分を表します。呼び出し先と呼び出しスタックフラグメントの属性メトリックスの合計は、呼び出しスタックフラグメントのメトリックスにもなるはずです。

  • 呼び出し元の場合、属性メトリックスは、呼び出しスタックフラグメントのメトリックスのうち、呼び出し元からの呼び出しに起因する部分を示します。すべての呼び出し元の属性メトリックスの合計が、呼び出しスタックフラグメントのメトリックにもなるはずです。

メトリックスについての詳細は、関数レベルのメトリックス: 排他的、包括的、属性を参照してください。