er_kernel -F=regexp の使用のほかに、load の代わりに collect load のターゲットを使用してer_kernel を実行すると、カーネルとロードを同時にプロファイルできます。collect および er_kernel のいずれかを指定するだけで、ハードウェアカウンタを含められます。er_kernel がハードウェアカウンタを使用している場合、collect コマンドは使用できません。
この方法の利点は、CPU 上でユーザープロセスが実行していないときにそのプロセスに関するデータを収集するという点にあり、これに対して、er_kernel で収集されるユーザー実験では、ユーザー CPU 時間とシステム CPU 時間しか含められません。さらに、collect を使用した場合は、OpenMP および Java プロファイリングのデータをユーザーモードで取得されます。er_kernel を使用した場合は、どちらもマシンモードでしか取得できず、Java 実験での HotSpot コンパイルに関する情報は得られません。
% er_kernel collect load
% analyzer ktest.1.er test.1.er
パフォーマンスアナライザで表示されるデータは、ktest.1.er からのカーネルプロファイルと test.1.er からのユーザープロファイルの両方を示します。「タイムライン」ビューを使用すると、2 つの実験間の相関関係がわかります。