Oracle® Solaris Studio 12.4: パフォーマンスアナライザ

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更新: 2015 年 1 月
 
 

コンパイラ生成の本体関数

関数内のループまたは並列化ディレクティブが指定された領域を並列化する場合、コンパイラは、元のソースコードには含まれていない新しい本体関数を作成します。こうした関数については、OpenMP実行の概要 で説明しています。

ユーザーモードでは、パフォーマンスアナライザはこれらの関数を表示しません。上級モードとマシンモードでは、パフォーマンスアナライザはこれらの関数を通常の関数として表示し、コンパイラで生成される名前に加えて、抽出元の関数に基づいて名前を割り当てます。これらの関数の排他的メトリックおよび包括的メトリックは、本体関数で費やされる時間を表します。また、構造の抽出元の関数は各本体関数の包括的メトリックを示します。このプロセスは、OpenMP実行の概要 で説明しています。

並列ループを含む関数をインライン化した場合、そのコンパイラ生成の本体関数名には、元の関数ではなく、インライン化先の関数の名前が反映されます。


注 -  コンパイラ生成の本体関数の名前は、–g でコンパイルされたモジュールでのみ復号化できます。