Oracle Solaris Studio 12.4 Man Pages

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更新: January 2015
 
 

c++filt(1)

名前

c++filt - c++ の名前の復号化プログラム

形式

c++filt [-filt] filename...

説明

c++filt は、シーケンス内の各ファイル名をコピーし、C++ の符号化された名前のように見えるシンボルを復号化したあとに、ファイル名を標準出力に書き込みます。

c++filt は、Solaris Studio C++ の現行バージョンだけでなく従来のバージョンも扱います。

入力ファイルが指定されない場合、c++filt は標準入力から読み取ります。

オプション

-filt[=filter[,filter...]]

CC が通常はリンカーのエラーメッセージに適用するフィルタを抑制します。

filter は、次の値のいずれかである必要があります。接頭辞 no% を追加すると、コマンド行のデフォルトからそのサブオプションが無効化されます。

errors

C++ のリンカーエラーメッセージの説明を表示します。説明の抑止は、リンカーの診断を別のツールに直接提供している場合に便利です。

names

C++ で符号化されたリンカー名を復号化します。

returns

関数の戻り型を復号化します。この復号化を抑制すると、関数名をより迅速に識別するために役立ちますが、共変戻り値の場合は、戻り値の型のみが異なる関数があることに注意してください。

stdlib

リンカーとコンパイラの両方のエラーメッセージで、標準ライブラリの名前を簡素化します。この結果、標準ライブラリ関数の名前を認識しやすくなります。

%all

-filt=errors,names,returns,stdlib と同等です。これはデフォルトの動作です。

%none

-filt=no%errors,no%names,no%returns,no%stdlib と同等です。

デフォルト:

-filt オプションを指定しない場合、または -filt を値なしで指定した場合、コンパイラでは -filt=errors,names,returns,stdlib が使用されます。

相互の関連性:

[no%]returns は、no%names と組み合わせた場合、影響はありません。つまり、次のオプションは同等です。

-filt=no%names
-filt=no%names,no%returns
-filt=no%names,returns

関連項目

CC (1) , dem (1) , nm (1)