Oracle Solaris Studio 12.4 Man Pages

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更新: January 2015
 
 

ioinit(3F)

名前

ioinit - 入出力 (キャリッジ制御、空白、追加、ファイル名) を初期化する

形式

logical function ioinit ( cctl, bzro, apnd, prefix, vrbose )
logical cctl, bzro, apnd, vrbose
character*(*) prefix

説明

廃止事項 このマニュアルページは、歴史的理由を示すためだけに提供されています。Fortran 95 (f95) では ioinit が実装されていないため、今後はこの機能が使用できなくなります。

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このルーチンは、f77 入出力システムのいくつかのグローバルパラメータを初期化し、実行時に、外部定義されたファイルを論理ユニットに接続します。この接続は、ブレークされるまでしか存在しません。ユニットを閉じると、接続はそれ以上保持されません。フラグ引数は、ioinit が呼び出されたあとに開かれた論理ユニットに適用されます。例外として、割り当て済みのユニットの 5 と 6 には、常に cctlbzro が適用されます。ioinit は、FORTRAN 77 で作成されています。

cctl

キャリッジ制御 -- デフォルトでは、どの論理ユニットでもキャリッジ制御は認識されません。cctl.true. の場合は、ユニット 0 (診断チャネル) を除くすべての論理ユニットへの書式付き出力で、キャリッジ制御が認識されます。それ以外の場合は、デフォルトが復元されます。

bzro

空白 -- デフォルトでは、入力データフィールドの末尾の空白および埋め込み空白は無視されます。bzro.true. の場合、このような空白はゼロとして処理されます。それ以外の場合は、デフォルトが復元されます。

apnd

追加 -- デフォルトでは、順次アクセス用に開かれるすべてのファイルが先頭に配置されます。書き込みが既存のデータに追加されるように、ファイルの終端で開くことが必要な場合や便利な場合もあります。apnd.true. の場合、その後に任意の論理ユニットで開かれたファイルは、開かれたときに終端に配置されます。値が .false. の場合は、デフォルトの動作に復元されます。

prefix:

自動ファイル接続 -- 多くのシステムでは、プログラムの実行時にグローバル名が FORTRAN 論理ユニットに自動的に関連付けられます。この FORTRAN コンパイラには、このような自動関連付け機能がありません。ただし、引数 prefix が空白以外の文字列の場合、prefixNN という形式の名前がプログラム環境で検索されます。書式付きの順次アクセス用に論理ユニット NN を開く際に、検索された各名前に関連付けられた値が使用されます。たとえば、プログラム myprogram が次のように呼び出すと:

 
call ioinit ( .true., .false., .false., 'FORT', .false.)

次のシーケンス:

 
% setenv FORT01 mydata
% setenv FORT12 myresults
% myprogram

の結果、開かれた論理ユニット 1 はファイル mydata、開かれた論理ユニット 12 はファイル myresults となります。どちらのファイルも先頭に配置されます。すべての書式付き出力の列 1 は削除され、キャリッジ制御として解釈されます。入力の埋め込み空白および末尾の空白は無視されます。

vrbose:

IOINIT アクティビティー -- 引数 vrbose.true. の場合、ioinit はそのアクティビティーについてレポートします。

内部フラグは、次のように定義されたラベル付きの共通ブロックに格納されます。

 
integer*2 ieof, ictl, ibzr
common /__ioiflg/ ieof, ictl, ibzr

ファイル

libfui.a

関連項目

getarg(3F)、getenv(3F)

バグ

prefix の長さは、30 文字を超えることができません。環境名に関連付けられたパス名は、255 文字を超えることができません。

+ キャリッジ制御は機能しません。