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更新: January 2015
 
 

CCadmin(1)

名前

CCadmin - テンプレートデータベースを消去する。データベース中の情報および更新を提供する。

形式

 CCadmin [ -clean=o ] [ -ddir ] [ -info [=symbol [,...]] ] [ -V ] 

説明

CCadmin ユーティリティーを使用すると、テンプレートインスタンス化およびソースブラウザデータベースを消去でき (これは廃止された ptclean ユーティリティーと同じ)、SunWS_cache ディレクトリも消去できます。

CCadmin は、データベース内の符号化されたファイル名の指定リストに関して、データベースから情報を提供します。ファイル名ごとに提供される情報は、ヘッダーファイルの依存関係、そのファイル中でインスタンス化されているシンボル、そのファイルのコンパイルに使用されたコマンド行オプションなどです。

オプション

-clean=o

o は、次の値のいずれかである必要があります。

pch

C および C++ のプリコンパイル済みヘッダー情報を消去します。

CCpch

C++ のプリコンパイル済みヘッダー情報のみを消去します。

ccpch

C のプリコンパイル済みヘッダー情報のみを消去します。

tmpl

テンプレートインスタンスのみを消去します。

sb

ソースブラウザデータのみを消去します。

all

キャッシュ全体を消去します。

CCadmin -cleanCCadmin -clean=all を意味します。サブオプションは累積されるため、コマンド CCadmin -clean=CCpch -clean=tmplCCadmin -clean=CCpch,tmpl は同じ意味です。

-ddir

データベースを含むディレクトリとして dir を使用します。dir のデフォルト値は現在のディレクトリです。たとえば、データベースのディレクトリが /foo/bar/SunWS_cache である場合は、次を使用します。

CCadmin -d/foo/bar
-flags

オプションのサマリーを表示します。

-info[=symbol[,...]]

リスト内の各シンボルに関する情報をデータベースから提供します。-info とだけ指定した場合は、データベース中のすべてのオブジェクトファイルに関する情報が出力されます。シンボルリストを指定した場合は、それらのシンボルの情報だけが出力されます。

シンボルは、次のいずれかにできます。

  • ユーザーにより作成されたオブジェクトファイル名 (例: t.o)

  • データベース内で作成された符号化されたファイル名

  • テンプレート名を指定する文字列。名前の中に「<」または「>」が使用されている場合は、これらの文字がシェルのリダイレクトシンボルとして扱われないようにするために、名前を引用符で囲んでください。

テンプレート名が指定された場合、CCadmin は単純な文字列比較を行い、その文字列で始まるテンプレート名に関する情報を出力します。

-V

バージョン文字列を出力します。

使用例 1 テンプレートデータベース中のすべてのオブジェクトに関する情報を表示します。
CCadmin -info
使用例 2 指定されたシンボルに関する情報を表示します。
CCadmin -info=t.o,EpuXSD5gnAQhdXWFrwohZBoZ3
使用例 3 「st」で始まるすべてのテンプレート名に関する情報を表示します。
CCadmin -info=st
使用例 4 「stack<int」で始まるすべてのテンプレート名に関する情報を表示します。
CCadmin -info="stack<int"
使用例 5 「stack<int,int>::p」で始まるすべてのテンプレート名に関する情報を表示します。
CCadmin -info="stack<int,int>::p"

ファイル

./SunWS_config/CC_tmpl_opt

Template.opt の代替となるものです。

./SunWS_cache/CC_state

Dependency.state と CDR.state の代替となるものです。

./SunWS_cache/CC_import/

インポートされたテンプレートインスタンスが一覧表示されます。

./SunWS_cache/CC_obj_[0-9@A-Z_a-z]

オブジェクトが 2 レベルの階層に配置されます。

関連項目

CC(1)