Oracle Solaris Studio 12.4 Man Pages

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更新: January 2015
 
 

intro(3M)

名前

Intro , intro - Oracle Solaris Studio の数学ライブラリ関数の紹介

形式

cc [ flag ... ] file ...  -lsunmath -lm [ library ... ]

説明

Oracle Solaris Studio の数学ライブラリ libsunmath では、IEEE 754-1985 浮動小数点演算をサポートする複数の有用な非標準の数学関数およびルーチンが提供されます。libsunmath は、共有オブジェクトおよび静的アーカイブとして提供されています。どちらのフォームも、コンパイラ製品の領域に配置されており、通常は /opt/SUNWspro にインストールされます。

ヘッダーファイル <sunmath.h> では型と定数が定義され、libsunmath の関数に対応したプロトタイプが提供されます。このヘッダーファイルは、コンパイラ製品の領域にも配置されています。

libsunmath の一部の関数は、Solaris システムの数学ライブラリ libm に依存します。したがって、libsunmath を使用する C プログラムは、コンパイラオプション -lsunmath -lm とリンクさせるようにしてください。

libsunmath の関数については、コンパイラ製品のマニュアルページのセクション 3M で文書化されています (通常は /opt/SUNWspro/man にある)。

libm の関数については、libm(3LIB) を参照してください。

関連項目

Intro (3) , fenv.h (3HEAD) , math.h (3HEAD) , libm (3LIB)

IEEE 754-1985 で規定されている libsunmath の関数は、特殊なケースや例外を標準に従って処理します。IEEE 754-1985 で規定されていない libsunmath の関数は、-xlibmieee コンパイラフラグまたは -xc99 コンパイラフラグが指定されていれば、特殊なケースや例外を標準の方針 (このようなケースを libm の関数で処理する場合と類似した方法) で処理します。一般に、値を正確に表現できない関数 (スケーリングされた三角関数や財務関数など) では、結果の誤差が少しの最終桁単位以内となります。ただし、一般的な丸めモードに従って正しく丸められなかったり、不正確な例外が正しく処理されない (つまり、必要に応じて発生したり、発生しなかったりする) 可能性があります。

libsunmath には、以前は libm に存在していなかったが、Solaris 10 の時点で追加された数多くの関数が含まれています。したがって、これらの関数を使用するプログラムがオプション -lsunmath -lm とリンクされている場合は、libsunmath の関数ではなく、libm の関数が呼び出されます。同じ関数が -lm にのみリンクされている場合は、libm の関数が呼び出されます。libm の関数では、結果が libsunmath の同じ関数とはわずかに (最大でも少しの最終桁単位で) 異なる場合もあります。