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更新: January 2015
 
 

er_src(1)

名前

er_src - インデックス行やインタリーブされたコンパイラ解説を含むソースまたは逆アセンブリの出力

形式

 er_src [ -func | -{source,src} item tag | -disasm item tag | -{cc,scc,dcc} com_spec | -outfile filename | -V ] object 

説明

er_src は、インタリーブされたインデックス行やコンパイラ解説を含むソースリスト、またはソースリストと逆アセンブリリストの組み合わせを生成するユーティリティーです。デフォルトでは、すべての解説が表示されます。

object は、実行可能ファイル、共有オブジェクト、オブジェクトファイル (.o)、または Java .class ファイルの名前です。

item は、実行可能ファイルまたは共有オブジェクトを構築するために使用される関数、ソースファイル、またはオブジェクトファイルの名前です。tag は、複数の関数が同じ名前を持っている場合にどの item を参照するかを判定するために使用されるインデックスです。これは必須ですが、関数を解決するために必要ない場合は無視されます。

item はまた、function`file` という形式でも指定できます。その場合は、指定されたファイルのソースコンテキストで指定された関数のソースまたは逆アセンブリが使用されます。ソースコンテキスト、およびインデックス行やコンパイラ解説を含むソースと逆アセンブリの注釈については、er_print(1) のマニュアルページを参照してください。

特殊な itemtag である all -1 は、オブジェクト内のすべての関数のソースまたは逆アセンブリを生成することを示すために使用されます。実行可能ファイルや共有オブジェクトに対するこのようなレポートの出力は非常に大きくなる可能性があることに注意してください。

オプション

er_src によって受け入れられるオプションを次に示します。

-func

指定オブジェクトのすべての関数を一覧表示します。

-{source,src}

示されている item の注釈付きソースを表示します。

-disasm

リストに逆アセンブリを含めます。デフォルトでは、リストに逆アセンブリは含まれません。使用可能なソースがない場合は、インデックス行またはコンパイラ解説のない逆アセンブリのリストを生成します。

-func-source-disasm のいずれも指定されていない場合、er_src はデフォルトで -source all -1 object と見なします。

-{cc,scc,dcc} com_spec

表示されるコンパイラ解説クラスを定義します。com_spec は、コロンで区切られたクラスのリストです。これらのクラスについては、er_print(1) のマニュアルページを参照してください。er_printdcc コマンドに使用できる追加フィールドを com_spec で使用すると、16 進命令の表示を指定したり、インタリーブされたソースを制御したりできます。-cc オプションは、デフォルト設定 (下記の「デフォルト設定」を参照) をすべてオーバーライドします。

-outfile filename

出力のために filename を開きます。filename がダッシュ (-) である場合は、出力を stdout に書き込みます。

-V

er_src の現在のリリースバージョンを出力します。

デフォルト

デフォルト

er_src は、.er.rc という名前のデフォルトファイルから、コンパイラ解説クラスの表示のためのデフォルト設定を読み取ります。システム全体のデフォルトファイルが最初に読み取られ、次にユーザーのホームディレクトリ内のデフォルトファイル (存在する場合)、次に現在のディレクトリ内のデフォルトファイル (存在する場合) が読み取られます。コンパイラ解説クラスのデフォルト設定は、指定された -cc-scc-dcc のいずれかのオプションによってオーバーライドされます。

注: アナライザ、er_print、および er_src のデフォルト値は共通の .er.rc ファイルによって設定されるため、er_src の出力は、アナライザの「データ表示方法を設定」ダイアログで変更を保存したり、またはいずれかのエディタを使用して .er.rc ファイルを変更したりすることによって影響を受ける可能性があります。er_src は、処理したユーザー .er.rc ファイルを指定するメッセージを stderr に出力します。

er_print(1) のマニュアルページにあるデフォルトファイルとその処理の説明を参照してください。

関連項目

er_print (1)

パフォーマンスアナライザマニュアル